言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

かなしい眼

2006年05月07日 | Weblog
あなたの睫毛は長いから
少し伏し目がちにするだけで
その頬に 影を落とすのね

そこから 涙なんて毀れたら
もう哀れで哀れで仕方ないのよ
抱きしめて 離したくないの

ねえ あなたは弱くはない
けれど 弱さに縛られている
守られることに 慣れてるから

本当は きっと羽ばたけるのに
「守ってあげる」なんて甘言で
縛り付けている私は・・・酷い?

それでも あなたの眼を見ると
私は あなたを閉じ込めたくなる
それほどに かなしい眼をしている