難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

「聞こえること」 脳内イメージの活性化 要約筆記

2011年03月02日 09時00分32秒 | 難聴一般
昨日「聞こえる」ということを経験した。

これは、聞いた言葉が頭の中にすーっと入って、頭が反応して、言葉が口をついて出てきた。

実は、要約筆記でもこれと同じことが起こる。それは適切に適度に要約された文章を読むと同じように頭にすっと入るのだ。
そうすると、「聞こえた」時と同じように頭がくるくる回転する。

話された言葉を「読む」場合、内容にもよるが時間あたりの文字数(情報量)によって、「読み下す」ような場合は、頭が回らず、記憶にも残らない。

適切に適度に要約された要約筆記を体験したことがないと理解出来ないかも知れない。
全部の要約筆記者がこの領域に到達しているかといえばそうではない。

「聞こえる」ということは物理的に聞こえるという以上に、聞いた言葉をストレスなく理解して、思考と行動(発声も)が出来るということだ。

これが、言語、モード、メディアをまたがって仲介が行われると、音声の場合は「通訳」、手話の場合は「手話通訳」、文字の場合は「要約筆記」となる。
リアルタイムに、話者の言葉が聞き手に理解されるように伝えられるかどうかが「参加の保障」のポイントだ。


ラビット 記

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