難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

障害者自立支援法と難聴者運動

2006年02月19日 12時27分54秒 | 福祉サービス

NPO事務局の仕事中途失聴・難聴者のほとんどは、「孤立」している。難聴は目に見えない障害で周囲の人には気づきにくい。難聴という障害は目に見えない障害というが、障害の部位が外見的にわからないというのではなく、音声や音によるコミュニケーションが目に見えるものではないからだ。音声、音は消えてなくなる、その場だけのものだから、コミュニケーションが成立しなかった結果、現象だけが残る。
また、このことから、自分で障害の程度、社会での差別、権利侵害のはなかなか分からない。
本人にとっても周囲にもなかなか理解されにくい難聴という障害を持つ人々は非常に多いが、適切な情報提供や支援が受けられていない。
コミュニケーションの障害なので、地域や社会資源とも関係が薄く、社会的に「孤立」しているからだ。

孤立している難聴者を支援するのは、難聴を自覚している当事者集団、中途失聴・難聴者協会が社会の中で一つの役割を果たさなければならない。
一つの役割というのは、難聴者の抱える問題は当然だが難聴者協会だけでは解決できないからだ。相談員、相談支援事業者、カウンセラー、ケースワーカー、医師、補聴器店、補聴支援技術者、社会福祉協議会、商店会、町内会、老人クラブ、自治会その他多くの団体、機関と連携を組むことが重要だ。

中途失聴・難聴者協会にとって、障害者自立支援法の地域生活支援事業との関わりをどうするかが、今後の運動の大きな課題になる。



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