難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

中途失聴者、難聴者が手話を学ぶ意味。

2022年10月28日 13時10分00秒 | エンパワメント
中途失聴・難聴者の手話は、「話しながら、手話を付ける」のです。

獲得している日本語を話しながら、手話表現を加えることで、コミュニケーションが出来るようになります。中途失聴・難聴者はこの方法から、手話に触れていくのが、心理的にも学習上も負担が少ないです。

聞こえる人とのコミュニケーションができなくなった場合は、まずこの方法から「生きた会話」を復活させることが大事です。
相手は、同じ中途失聴・難聴者の先輩や中途失聴・難聴者とのコミュニケーションを理解してくれる聞こえる皆さんです。一緒に学んでいる家族もです。

「生きた会話」の復活により、同障者団体での交流や活動に参加するようになり、障害の受容、障害者としての自覚、自尊心の育成につながります。その結果、社会的自立も果たすことになります。
その後、手話らしい表現を身に付けたり、読話の力が伸びるなどの効果もあります。

手話言語がろう者の自立のための言語であるならば、日本語対応手話(手指言語)は中途失聴・難聴者の自立のための音声言語の様式であり、社会的に全く対等です。