難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

ドナ・ソーキンさんの人工内耳リハビリテーションの講演会は圧巻

2009年09月17日 19時37分11秒 | 人工内耳
090913-155151DS&JO.jpg9月13日日曜日、全難聴主催で、ドナ・ソーキンさん(アメリカ・コクレア副社長)の人工内耳の成人装用者のリハビリテーションについての講演会が行われた。

昨年のカナダの国際難聴者会議で彼女が報告した内容を日本の装用者向けにアップデートしたもので、期待以上の内容だった。

子どものリハビリテーションとの違い、大人は自らトレーニングしなければならないこと、コミュニケーションに対する心構えから、いろいろなトレーニングの方法とその効果など説得力のあるものだった。
聴覚の訓練をする際には視覚に頼らない方法、環境で行うことも大切だ。
どういう音か教えてもらうことも有効とか、自分の体験からもうなづけることも多かった。

講演会の後の質疑応答では、人工内耳の手術をして間もない人だけではなく、長く使っている人でも継続して聞く訓練をする重要性を強調していた。


今回の講演会の目的は、人工内耳の初歩的な説明は各地の人工内耳相談会や入門講座にゆだねることとし、成人のリハビリテーションにフォーカスを当てることと、人工内耳装用者と医療関係者に成人にもリハの重要性と可能性を認識してもらうことだと聞いた。

いずれ、資料が全難聴のWebに公開されるだろう。


ラビット 記




人工内耳のマッピング変更

2009年09月17日 12時58分30秒 | 人工内耳
090916-212913.jpg昨日も夕方から、マッピングに行った。

この1ヶ月の変化と言えば、人工内耳の聞こえは向上し、補聴器側の聞こえは相対的にも絶対的にも低下しているということか。

人工内耳だけで言葉の聞こえる幅が広がってきた。テレビのアナウンサーやドキュメンタリーのナレーターの言葉は字幕なしでも聞き取れるようになったが、職場での会話も時々聞こえるようになってきた。

人工内耳と補聴器の併用は、両方の調整のバランス、モードの選択が良いとかなり聞こえることを体験している。
この「聞こえる」というのは、言葉が分かると言うだけでなく、声の調子や抑揚、息遣い、言葉の間、息継ぎがリアルに聞こえるので、気持ち、意図が分かるということだ。
上司が怒っているような言葉を言ってもそれは「怒り」ではなく「苛立ち」であることが分かる。表情や言葉だけで判断すると怒っているように感じてしまう。それは話すだけで通じる世界にいる人が言葉ですぐに通じないことの苛立ち、もどかしさだ。

人工内耳を使った電話は、天気予報のような同じ声を何度も聞いていると日々聞こえるようになるので驚く。

電話をもっと聞こえるように、P3の設定をADROだけに
変更した。人の声を強調する機能だ。周囲が静かな場合は良く聞こえる。
P4がMusicの設定。


ラビット 記
BTEコントローラーのケースは保証期間内とのことで交換してもらえた。