難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者の聞こえない社会の音 せせらぎの音

2009年09月06日 17時23分30秒 | PHSから
090906-165256.jpg090906-165928.jpg郵便を入れたついでに、近所に散歩に出てみた。

開発されてもう20年近くになる郊外団地の一角に「せせらぎ緑道」が設計されている。人工の小川に湧水が流れている。

小さな段差を落ちる水の音がピチャピチャと聞こえる。童謡ではサラサラだがそうは聞こえない。

正月に行った地元の古い神社に行く。

区画整理記念碑を見ると、昭和38年新住宅市街地開発法が施行されてから整備されてきたということが書いてある。団地の造成が始まるのが昭和45年からということが分かった。高度成長に合わせて地方の労働力を受け入れるインフラだったのだ。

敷地内の枯れ葉を踏む音が、クシャクシャと聞こえる。自然界の音は高い周波数成分を含んでいるがそれが何か分かるようになってきた。

今までは、チチ、ジジ、ピピというような音で聞こえていたのが、それぞれの記憶に残っている音になって聞こえるようになったようだ。

蝉の音の時もそうだが、聞こえている音が視覚的に理解したり、教えてもらうことで何の音か分かると、それが脳の記憶として保存されるようだ。
そういえばさっきは暗いところで回っている洗濯機の音が聞こえても何か分からなかったが電気をつけてみて洗濯機の音だということが分かった。

物音を聞く、見るというのも重要なリハビリテーション方法かもしれない。


ラビット 記