地域で行われている手話講習会は、健聴者向けで、障害者自立支援法の地域生活支援事業で実施される社会参加促進事業の手話奉仕員養成事業だ。これは、法律的にはボランティア養成事業だ。
聞こえない人が地域で円滑に生活出来るように手話で会話出来る人を増やすことが目的で、手話通訳養成事業とは違う。
都内の手話奉仕員養成講習会が支援法の事業として行われているか、区市の独自事業で行われているかは不明だ。
中途失聴・難聴者対象とした手話講習会は一部の区市でも行われているが、健聴者対象の手話講習会の一環として行われているのではないだろうか。つまり、「手話の学習による自立促進」ではなく、「手話の学習による社会参加促進」になってしまっている。
ラビット 記
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中途失聴者が手話を学ぼうとするとき、いくつもの困難に直面することになる。
各地にある手話講習会や手話サークルはそのほとんどが聞こえる人向けである。中途失聴者は講師の声が聞こえないだけでなく、教えられる手話もろう者が使う手話であることが多く日本語で生活してきた中途失聴者が習得するのは至難の業である。
苦難の道を乗り越え手話を習得した人の体験談、一部の自治体で行われている中途失聴者を対象に行われている手話講習会の模様などを通して中途失聴者が手話を習得するためにどの様な環境整備が必要か考える。
放送予定
NHK教育テレビ「ろうを生きる難聴を生きる」
2月8日(日)19時30分~
再放送 2月13日(金) 12時45分~
2月15日(日) 19時30分~
2月20日(金) 12時45分~
http://www.nhk.or.jp/fukushi/chokaku/902.html