
昨日の講演の中で、聞こえない・聞こえにくいという障害の特徴を話した。
音情報入手と人とのコミュニケーションが困難という他に人との関わりが難しいことだ。
関わりが難しいということはこれまでも「引っ込み思案になる」とか「人付き合いが消極的になる」というように語られていた。
しかしこれでは個人の性格の問題になってしまい、「障害」とは受け止めにくい。明確に「関係性の障害」と示すことで支援の必要性、支援方策などの課題が出てくるのだ。
関係性の障害であれば、人とのきずなや社会との関わりが持ちにくい精神障害者や発達障害者、高齢者との共通の支援方法があるはずだ。
足腰が弱って外出がおっくうになる、新しいことを覚えにくく人との関わりを避ける(関係性の障害)高齢者にはデイサービスやコミュニティセンターまでの送迎バスのサービスまであり、生活支援員やPSWの相談員もいるのに比べ、難聴者にはそうした支援は皆無だ。
ラビット 記