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難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

骨伝導電話

2005年07月01日 23時08分02秒 | 機器について

骨伝導3我が家には、骨伝導電話がある。
「こつでんどう」は今は騒音の中でも聞こえる携帯電話の仕組みにも使われているので、知っている人もいるかも知れないが、音をスピーカーやイヤホンではなく、鼓膜の後ろにあるアブミ骨などを直接振動させて、聞く仕組みだ。
受話器の部分にある丸い振動子を耳介の後ろやアゴなどに当てて聞く。私には余り明瞭に聞こえなかったが、同居の祖母には大きな効果があった。音を感じる機能に障害がある感音性難聴には余り効果がないようだ。
しかし、この電話は購入した時は郊外の家電店で大々的に宣伝し、そこそこ売れていた。
一千万人に及ぶ難聴者の電話に対するニーズは大変大きなものがあるが、どういう訳か2、3のメーカーを除いて製造していない。
電気通信アクセス協議会が定めた電気通信機器のアクセシビリティ指針を元に、JISを作成し、現在審議中だ。これには、メーカーに磁気コイル対応や拡声機能が求められる。

ラビット 記




骨伝導1




カーナビと難聴者

2005年06月29日 02時02分48秒 | 機器について

050628_2000~001.jpg車を替えたので、ディーラーの代車に乗ったら、最新のカーナビが付いている。何かしゃべっているが、ラジオを消しても聞こえない。後何メートルで交差点とかしゃべっているらしい。聞こえる人は画面を見なくても良いので便利だろう。交差点に近づくと別ウィンドウで拡大されるので聞こえなくても何か分岐していることは分かる。
車の窓を閉め切ると外の救急車のサイレン等は聞こえない。アメリカには緊急自動車のサイレンや信号を補足すると車内で光等で知らせる装置が、ディーラーオプションである。日本も高齢者や介護の必要な人向けにオプションが出ているが、こうした機器はまだだ。

環境規制をらくらくクリアしたり、ハイブリッド自動車を実用化した世界有数のメーカーがこれはどうしたことか。

ラビット 記



難聴者に優しい信号機

2005年06月27日 08時03分08秒 | 機器について

050623_1210~001.jpgK県に行った際、歩行者用の信号が青から赤に変わるまでの秒数が表示されているのを見た。
信号は視覚障害者のために音楽で信号の変わるまで知らせているようだが、この秒数表示の信号は難聴者でも青信号でも歩き始めるかどうかの判断ができるので便利だ。

だいぶ前に都内でも見たような気がするが、今は見かけない。
何か危険が増すようなことがあったのだろうか。側方の車両がこれを見て急発進するようなドライバーがいたとすれば、悲しい。電車のシルバーシートと同じで、女性専用車みたいにしないとならなくなる。

ラビット 記



会社の会議で補聴支援機器を試す(2)

2005年06月21日 22時03分00秒 | 機器について

050621_0854~001.jpg今朝の始業前の課内ミーティングで昨日のシステムを使ってみた。
今度は少し小さい応接室で8人くらいが顔を向かい合わせて、話をする。
顔が見えるので、口も読めるし、送信器も話している人の目の前におけるので、昨日よりは聞こえるかなと期待していたが、逆だった。
狭い四角い部屋なのと壁に何も置いていないので、声が木の壁に反響して、それがマイクに入るので話がくぐもって聞こえる。
これは座る位置を変えるか、指向性のマイクにしないとだめかもしれない。
午後から昨日と同じ部屋で行われた別の会議でも使ってみた。外部の業者がほとんどだが、開口一番に今日は補聴支援システムを使うのでマイクを各自の前に順に置いてくださいと言った。
私が会議や会話が聞こえていないことを皆が知っているので、この支援システムに興味を持ってくれたようだ。
無線送信器のスイッチを入れたら、ピーッ、がガーッと凄いノイズが入って、聞こえない。何度かスイッチを入れ直してみたがだめ。今日の会議は自分が司会役なので焦る。
思い付いて、右耳にデジタル補聴器をして、左に支援システムの受信機のイヤホンで聞いてみた。つまり、ワイヤレスの送信器の音は聞かずに手元の受信機の音だけ聞いて見た。思いの外、聞こえる。
不思議だ。

しかし、耳を澄ませて聴くのは本当に疲れる。今日は都合3時間、集中していたので疲れた。

やはり、補聴器と支援システムにはどうしても限界がある。

ラビット 記

この補聴支援システムは、友人が試作してくれたもので、市販されていない。場面によっては、非常に良く聞こえるので、勤務先で試している。

会社の会議で補聴支援機器を試す(1)

2005年06月20日 22時27分38秒 | 機器について

050620_0942~001.jpg勤務先の毎月曜朝の定例会議で補聴援助機器を試してみた。
ロの字形に約15人くらい座るが、私はできるだけ全員が見通せるように角に座る(写真の手前側)。
マイクの付いた無線送信器を手元に置き、発言者に向けて、両耳にイヤホンを付けて聞くと補聴器だけより良く聞こえる。しかし、自席から離れた人の声はボリュウムを上げても聞きにくい。
席を立って発言者の近くに置く。良く聞こえる。
勤務先の三番目の古参になってしまったので、会議中でもずうずうしく、歩き回れる。順に報告するような場合は良いが、歩いている内に発言が終わったり、同時に話すような場合はアウトだ。
ラジコンカーに送信器を乗せて部屋の中を操るか、机の端を伝うロボットでも作るか。こういう時のために聴導犬がいるのかも知れない。

補聴援助機器は送信器の位置の問題さえ片付けば効果がある。会議の出席者がマイクを回してもらうのがいいかも知れない。マイクが回ってくるまでは話さないようにするのが良いが、私は聞こえないのでと、いちいちお願いしなくてはならないのがシャクだ。一番古参の部長がこのシステムに興味を持ってくれた。素直に、ありがたい。来週は皆に協力を依頼しよう。

ラビット 記



デジタル補聴器の聞こえ

2005年05月19日 13時45分15秒 | 機器について
デジタル補聴器は、今まで聞こえなかった音や声が聞こえるので驚く。
最初に装着した時にいろいろな音が聞こえて何の音か戸惑った。5メートルも離れた自動ドアの厚いガラスの向こうの車の音とか天井のクーラーの機械音だった。
逆に目の前の人の声がそうした音に隠れて聞こえにくかった。補聴器の音に慣れるのに時間がかかることを知っていたので、我慢して使っているとそうした環境音が聞こえなくなって、人の声が聞こえるようになってきたのは不思議だった。
車に乗ってカーラジオをかけると音がよく聞こえた。シンバルや管楽器の音も聞き分けられた。
これって、一体どういうことなんだ。
今までの補聴器で聞いていた音って何だったんだろう。
ラビット 
2005年5月19日