林家染太の重いでーのアルバム!

落語家・林家染太が日々の徒然を語ります!

さよなら常盤寄席!ありがとう常盤寄席!

2017年03月14日 | 日記


 12年間、毎月1回やって参りました、林家染太と笑福亭智之介の勉強会【常盤寄席】は、142回を持ちまして幕閉じることとなりました。
今まで本当にありがとうございました!
 始めた当初は、お客様が全く入らず、赤字続きの落語会でした。心が折れそうになることも何度もありました。辞めてしまおうと思うことも正直ありました。
 しかし、【より楽しい落語、より面白い落語、より心に響く魂の落語】を一生懸命やっていると、必ずお客様も来てくれると信じ続けて参りました。
それから、有難いことに「常盤寄席は面白い」という噂が少しずつ口コミで広まっていき、最終回、小さい会場には90人近くのお客様がぎゅーぎゅー詰めに入り、立ち見が出るほどの大盛況でした。
 その光景を舞台上から見ていて、「やっぱり間違いじゃなかった!続けてきてよかった!」と涙が止まりませんでした。
12年間、続けてきて分かったことは、【熱い思いは、人の心を動かす】ということです。
落語会は、落語家だけではできません。
ほんと色んな方に助けてもらいました。
12年間ずーっと場所を無償で貸して下さった常盤漢方薬局の清水社長。
チラシやポスターを貼らしてもらった天満橋の喫茶店や、酒屋さん、お土産物屋さんや、着物屋さん、常連の佐野さん。
Facebookやツイッターで【常盤寄席】の情報を拡散して下さった落語ファンのみなさん。
毎月足を運んで下さったお客様方。
本当に心からお礼を申し上げます。ありがとうございました!
 
 常盤寄席の会場は、僕の稽古部屋でもありました。
休みの日に、ここへ来ては、朝から晩まで落語の稽古をしたり、三味線の稽古をしたり、日本舞踊の稽古をしたり、ネタを考えたりしてました。
繁昌亭の落語会でうまくいかなかった時、真夜中にここへ来て、一晩中稽古したこともありました。
まさに僕の落語版【虎の穴】でした。
その場所が無くなるのは、本当に本当に寂しいです。
悲しくて悲しくて仕方ありません。
しかし、これも運命。
新しく踏み出さなくてはいけません。
これからが、噺家としての勝負です。
【より面白い落語、より楽しい落語、より心に響く魂の落語】を追求して行きたいと思います。
これからもどんどん芸道に精進して参りますが、それにはお客様の温かい援護射撃が必要です。
これからも変わらぬ応援宜しく御願い致します!
    m(_ _)m
コメント
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