お水の抜け道

お水引退後 居酒屋の代表取締役女将になりました

生きることを考えちゃいけない

2009-02-04 | ちょっと思うこと
去年 秋辺りからお見かけしないお客様、

田舎のママ時代はもちろん
居酒屋転身以降も時間の許すがきり
お店に顔を出してくださっていた某業界の重鎮



奥様を札幌において
全国を飛び回っている


 (肩書きは重役だが 関連業界の有名企業のお偉いさんも
  一目を置くボス的存在なのです)


2年ほど前に定年と言うことで
仙台地区での送別会は当店でしていただいた 

 (本当は高級料亭でやるべき立場の方なんですが


でも 会社的にその方の力が必要らしく
 
 (これは周りの評価です)

その後も 全国を飛び回る生活は続いている様子だった 


仙台に住んでいるわけではないので
しょっちゅうお店に来ていただけるわけではないけれど
さすがに 数ヶ月もいらしていないというのは気になる・・

 (ご病気していたりしてそれを知らずにいたら
  失礼ですものね・・)



思い切って 電話してみた

お昼休みを狙って・・


まぁ そういう立場の方が

12~1時までランチしてたり
5時に仕事が終了してたりするわけはないんだけど
一応 ご機嫌伺いの電話としては
許されそうな時間を狙うのです 


3コールで出てくれた 

「今 大丈夫ですか?」

「お~ いいよ」


「どうしてました?
 お元気ならいいんですが・・」


「もう 忙しくて大変だ


えっ? この時代に 

なんて 聞こうとしたワタクシがアホだった・・


景気が良くても忙しい 

悪くなっても忙しい 

それが経営者ですよね・・


「大変な世の中だからな~
 受注はさっぱり無いし、
 今は生きることを考えちゃいけないんだ


         
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この方 サラリーマン重役だし
もう定年なんだから
もう辞めた!
って一抜けすることもできたと思う

 (間違ってるかもしれないけど)


でも 全国を回って
いろんな面倒なことを
始末して歩いているのだろうか
 

 生きることを考えない


ワタクシには 重い言葉だった・・


「そうよね・・
 きれいに 死ぬ用意 をしておくことも
 経営者の責任だよね・・」


「仙台に来たら寄って下さいね」なんて
脳天気な事いう気にもなれず

「では また どこかでお会いしましょう」
と電話を切りました


生きるということは会社を存続させること、

後々のため
身辺をきれいして死に
また 復活できる日を土の中でじっと待つ・・


今はそういう時代なんだと
社会の上の方は動いているのだろう






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「生きることを考えない」

けっして マイナー思考だとは思いません


つっ走らなきゃいけない時もあるし

引くことも必要・・

勉強になりました 


ワタクシ程度の人間でも一応
お店が潰れても 人に迷惑かけないよう考えている

大きなものを動かしている人の心労って凄いだろうな・・