お茶の大和 ティータイム

大地からの贈り物“お茶”で素敵なティータイム

重陽の節供(長寿を願う日)

2005年09月09日 | 暦と行事

 陽数(奇数)の九が二つ重なる9月9日を重陽の節供。七世紀には日本に入り、やがて公家から武家社会に広がりました。(長寿を願う日)
 重陽の節供につきものの菊は、奈良時代に中国から日本に伝わり、春の桜、秋の菊が、日本を代表する花とされたそうです。平安時代 菊に対する賛辞・愛好にかげりがあったそうですが、江戸時代に再びブームになって、同時代の世界の菊栽培・品種改良レベルをはるかに凌駕し、17世紀末にはオランダ船で欧州にも運ばれているそうです。
 この菊を酒に浮かべて飲んだり、“登高”といって小高い丘などに登るなどの行事が、公家や武家の間で行われていましたが、明治にはすたれて、今日では重陽の節供の日に菊の品評会が行われるくらいの目立たない日になっています。(ちなみに旧暦9月9日は新暦10月11日、一月位遅れます。)

今日76歳になる女性の仕事中の事故で、大腿骨頚部骨折の人工骨董置換に係るアフターケアの手続きをした。彼女の長寿を願いたい。