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湯ノ島の地誌

2010年10月28日 | 集落の地誌
藁科川上流の湯ノ島には、その名もズバリ温泉が湧き出て、市営の温泉浴場があります。周辺はシーズンに応じて新緑や紅葉が楽しめ、湯質もよくゆっくりできます。大人一人500円。その温泉がある「湯ノ島」の地誌を以下に紹介します。


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「湯ノ島」

藁科川上流に位置する。地名は、昔ここから温泉が出て多くの人々が湯治したことにちなむ(駿河国新風土記)。旧大川村の時代までは「湯島」(ゆじま)と呼んだが、昭和44年静岡市に合併してから「湯ノ島」(ゆのしま)と呼ぶ。理由は、静岡の大字に「油島」(ゆじま)があり、ここと混同するためである。
地内は、「上・下湯ノ島」に分かれている。また玄国堂には、即身仏の伝承が残され、また地内にある江戸時代の稗倉は貴重である。

[近世]湯島村
江戸期~明治22年の村名。駿河国安倍郡うち。幕府領。村高は寛永改高23石余、、「元禄郷帳」「天保郷帳」「旧高旧領」ともに53石余。「駿河記」では家数35。寺社は曹洞宗宝積寺(ほうせきじ)、飯綱権現社ほか3社。
安永4年(1775)2月27日没した宝積寺住職の玄国和尚が、即身仏として当地に祀られたことが『玄国和尚伝』に記されている。明治元年幕府藩領(同2年静岡藩と改称)、同4年静岡県に所属。明治22年大川村の大字となる。

[近代]湯ノ島
明治22年~昭和44年までの大字名は「湯島」。昭和44年からの大字名は「湯ノ島」。大川村、昭和44年から静岡市の大字。明治24年の戸数34・人口194、厩1.
昭和63年から平成元年までの市による温泉掘削工事の結果、1,000mの地底より温泉が湧き出た。このため、平成5年から静岡市営として4番目の「湯ノ島温泉」の建設が進められ、同6年4月にオープンした。温泉開設に伴い「玄国茶屋」がオープンし、地場産品の販売や食事の提供等を行っている。

「藁科物語第3号~藁科の地名特集~」(静岡市立藁科図書館.平成6年)

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