東京勤務、田舎暮らし Can you imagine 2-hr commute for one way ?

生まれ育った田舎に暮らし、毎日2時間かけて東京の下町へ。
オタク第1世代の会社員 「たぬきねいり」 のささやかな日常。

友を悼む

2010年09月16日 | Weblog

壇上に飾られた一対の結婚指輪と披露宴で微笑む新郎新婦の写真。

華燭の典と違うのはその先に花で飾られた奥さんの遺影と
口を真一文字に結んで悲しみに耐える友人M君の姿がいること。


若い頃旅の仲間だったM君。
知り合った時、僕は社会人2年生ぐらい、M君は大学生だったかな。

共通の友人でカリスマ的指導力のあるUさんが日本各地の仲間をうまくとりまとめてくれて
僕もM君も気の向くままに日本中あちこちを旅して海に山に街にと旅暮らしをするなかで
気が向くと合流するような暮らしをしていたものでした。

携帯もメールもない時代でもそんなことができたというのが
今考えると不思議というか、我ながらたいしたものだというか。


そんな仲間も、もうみんな仕事で中堅どころを任されるようになり、
多くの友人が少しずつ音信がとれなくなってきたのですが
M君とは結構近年まで一緒に飲んでいました。

そんな彼が去年結婚し、以来音信が減ってきても
「そうか、あいつも幸せになったか。良かった、良かった」
などと仲間内で話していたのですがそれから僅か1年での突然の奥さんの訃報。


あまりに急のことで
昨日は僕も胸が痛んで悲しみにくれる君にかける慰めの言葉もみつかりませんでした。

でも、一途で真摯な君に思われながら天国に召された奥さんはきっと幸せだったと僕は思う。


君がこの心の傷を癒すのにはきっと長い時間が必要だと思う。
無数の「たら、れば」が君を苦しめるかもしれない。

僕ら君の友人が君のために出来る最大のことは
これからも変わらずにいることかもしれない。

今まで通り馬鹿な話をしながら待っているから
元気が出たらまた一緒にくだらない話を肴に酒を飲もう。


昔、どこかのラジオで宗教番組の前振りかなんかで
「涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味はわからない」
なんて言葉がありました。  ゲーテの格言なんだそうです。

聞いていた当時は私も子供で「なんだそりゃ」って感じだったけど、
今は少しその意味が判る気がします。


君に中島みゆきの「時代」を贈ります。

(と、ここにYouTube をインサートしていたのですが元の曲が著作権者の申し入れで
削除されました。ごもっともなんだけど残念。)

ベタだって? そうだね。でも、この歌の内容は本当なんだと僕は信じる。

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2 コメント

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 (れん)
2010-09-18 18:55:50
哀しいね。ホントに胸が痛むね。涙をこらえるのが必死でした。
でも、いちばん辛いのは彼だね。
そうだね、僕らはかわらずにいよう、いつまでも 友達だから。
「時代」改めて聴き、感動と共感をしています。たぬきねいりサンありがとう。
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Re… (たぬきねいり)
2010-09-18 20:54:08
れんさん、参列ご苦労様でした。
こういったことをブログに書く不謹慎さは自分でも自覚していたのですが彼のために何か自分でも伝えられないかと思いながら駄文を記しました。

願わくばみんなのこころが穏やかでありますように。
合掌。
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