HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

旅館ヘルパー派遣システム

2008-10-19 09:55:18 | お客さん履歴
最近は、施設に入っているおじいちゃん、おばあちゃんを連れて旅行だったり、在宅であっても普段はデイサービスやヘルパーさんにお風呂に入れてもらっているからと、ご家族が介助できないことがあります。
ましてや、どんな構造になっているかわからない、広すぎるかもしれない、温泉なら滑るかもしれない…という旅館のお風呂では不安も倍増です。


ツアーセンターが出来て7年、お客様の問合せから、いろんなことを勉強させていただき、そのことからニーズにあったサービスを提供できないものかと模索し続けてきました。

お客様の声から出来たシステムとしてはどこでもチェアもその1つ。

神宮参拝ボランティアも、そして前文出てくるような方のために「ヘルパー派遣」も現在模索中。

私たちツアーセンターは「出来ません」ということを出来るだけ言わないためにも、お客さんと相談しながら、「出来る」方法を常に考えております。
ヘルパー派遣もまだきちんとしたシステムとなっていないため、堂々と宣伝することができません。
まだまだ詰めないといけない課題が山済みの実験システムみたいなものです。
保険制度はもちろん効きませんので、実費となります。
事前にお客様の容態を詳しくお聴きしますが、それでも初めてのお客様対応ということで、リスクも伴うわけなので、ヘルパー2名体制というカタチを取っております。
ので、料金は1時間で約10,000円しないぐらいです。
実費となるので、旅行の出費はかさみます。
でも、お客様の地元からヘルパーさんを連れてくるよりも安くなると思います。

それらを了承済みで利用してもらうお客様のみとなります。

さて、17日(金)夕方扇芳閣へ。
本日は、大阪からお越しのお客様のお風呂介助のためのヘルパー派遣です。
お客様は、お母様のお誕生日のお祝いに旅行を企画したそうです。
お母様はくも膜下と脳梗塞を経験しており、つたい歩きは出来ますが、長距離を歩くことは無理です。
少し早めにお部屋にお邪魔し、説明をしに行くと、お母様もさすが、大阪人という、ユーモアさでとても場を和ませてくれました。
普段からヘルパーを利用されているから、ヘルパーさんへの説明もとても上手く、ご家族も「いつもはこうしています」という的確なお話をしてくれて、助かりました。

お母様がお風呂に入った後、ご家族のみなさんもとてもいい顔をされていらしゃっていました。

まだまだ、課題解決盛りだくさんのシステム(システムとは言いがたいが…)ですが、こうした、当人のみならずご家族みなさんの満足気なお顔を見るたびに、こんな思いをしてくれる旅行者がもっと増えるといいなと強く願わずにはいられません。

そのためには…、やらなくてはいけないこと、まだまだあります。
がんばらねば。


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