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安倍元首相 左派を震撼させたその実績を検証すると

2022-07-18 18:31:19 | 日記

左派を震撼させたその実績を検証すると

7月14日、岸田首相は、暗殺された安倍元首相について今年秋に国葬を行う方針を明らかにした。


これに対し、公明はコメントせず、共産、れいわ、社民は反対した。

安倍元首相の功績については世界的には称賛されているが、国内の左派やリベラルを中心に「アベ政治を許さない」と露骨に嫌う人も目立った。


安倍氏に反発するメディアも少なくなかったが、安倍氏はそうした人たちのどこを刺激したのだろうか。

本コラムで何度も紹介したが、安倍元首相は、経済政策で雇用の確保の実績はピカイチだった。


安全保障では、西側政治家の中で誰よりも早く専制国家中国の脅威に気づき、民主主義のクワッド(日米豪印)に動き、同盟(集団的自衛権)の重要性から安保法制を作った。

© 現代ビジネスPhoto by GettyImages

これらの経済政策や外交安全保障政策は、世界標準の政策であり、世界からの評価を得るのも当然だった。

経済政策は、複数のノーベル賞受賞者や世界的に著名な経済学者から評価されたし、外交安全保障も各国首脳からも支持を受けている。

だが、それらの実績は左派を震撼させた。雇用の確保は左派の根幹思想であるが、保守の安倍元首相はその「お株」を奪った。


雇用確保ができたのは左派政権ではなかったことで、左派を圧倒した。

実際、雇用の確保について、民主党政権と安倍政権をみると、比較にならないほどに安倍政権の方が優れた業績を示している。

© 現代ビジネス日本の左派やリベラルが、安倍元首相に完全に敗北したワケ

外交安全保障でも、安倍元首相は第1次政権の2000年中頃、西側民主主義国のリーダーがまだ気付かない時期に、中国の野望を分かりやすく世界に暴いていた。

その頃から、対中包囲網であるTPP(環太平洋パートナーシップ)や今でのクワッド(日米豪印)の構想に向けて動いていた。


中国は左派の「心の拠りどころ」ともいえるから、左派は必死になって安倍元首相を攻撃した。

さらに、安倍元首相は、左派の「お花畑論」も安保法制で崩し、今回のウクライナ危機ではその「お花畑論」の欺瞞が皆に知れてしまった。

要するに、安倍元首相は、左派が信じて築き上げた戦後の虚像を、実績により見事に打ち砕いたのだ。

左派は安倍元首相に、経済でも安全保障でも完膚なきまで打ちのめされた。


左派がいくら言い訳しても、安倍政権下での左派の国政選挙6連敗は否定できない。

国民は左派より安倍元首相を選んだ。


雇用を守るのも国を守るのも左派でなく、安倍元首相だったのだ。

国葬は「弔問外交」の舞台になる

雇用と外交安全保障という政策で完敗した左派は、「モリカケサクラ」というスキャンダルで安倍元首相を攻めるしかなかった。


しかし、その結果は左派にとって無残だ。

モリカケでは安倍元首相への嫌疑はまったく出なかった。

財務省による公文書改竄があったが、元財務官僚の佐川氏が自らの国会答弁ミスを糊塗する保身によって生じたものであり、安倍元首相には無関係だ。

サクラでは、安倍元首相の秘書に対する政治資金規正法不記載のみで安倍元首相は不起訴に終わった。

これらがモリカケサクラの司法による結果のすべてである。

安倍元首相については、国内では、左派メディアの影響でモリカケサクラのマイナスイメージが強かったが、海外では経済・外交安全保障での成果により高い評価を得ている。

今回、この好対照が露わになった。

これは、安倍元首相を嫌った人がどういう方々であったのかも、明らかにしてしまった。

これまで、ネットを中心としたいわゆる「ネトウヨ」が安倍元首相を支持しているとされてきたが、銃殺事件の後の事件現場や増上寺、自民党への献花の状況を見ると、国内でも安倍元首相を慕う人は多い。


一部左派メディアの報道に影響を受けなかった人が少なくなかったことは明白だ。

© 現代ビジネスPhoto by GettyImages

その上、海外からの弔問も凄い。

エリザベス女王、ローマ法王をはじめ、トランプ前大統領、バイデン大統領、そしてプーチン大統領と世界各国の要人から追悼の言葉が寄せられた。

さらにブリンケン国務長官や台湾の頼清徳副総統が来日し、弔問に訪れた。

弔意の数は、259ヵ国・地域や機関などから計1700以上にのぼっている。

オーストラリアでは各都市の建物をライトアップし、インドは全土で喪に服した。

米上院では安倍元首相の功績をたたえる決議案が提出された。

これだけ内外から慕われたのだから、安倍元首相の国葬は当然だろう。

国葬では費用を全額国が負担するので、これが問題とも言われる。


2020年の中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬では約2億円かかったといわれる。

今回の国葬ではその倍としても4億円。

官房・外務機密費の1割程度なので、大きな支出とは言えない。

国葬となれば、各国要人の出席にもなるだろうから、日本が「弔問外交」の舞台になることもあり得る。

葬儀は故人を偲ぶものであるが、安倍元首相なら世界平和のきっかけになると許してくれるだろう。

日本が外交舞台になる恰好の機会と考えれば、国葬は決して意味のないことではない。

むしろ、国際的に名が知れた安倍元首相の葬儀としてふさわしいものになるだろう。

なお、石平氏が「安倍元首相の国葬に一番困っているのは中国の習近平」という興味深いツイートをしていた。

これに対して、筆者は「習氏の困ることを反対するのは当然のことか。わかりやすい」とツイートした。

石平氏の見立ては、国葬に反対している国内勢力の立ち位置をわかりやすく解説している。






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