コストに合わない韓国防衛
新宿会計士
私がこのバンドウ氏の議論を読んで痛感したことがあります。
それは、「米国は米国の国益のために動くべきだ」とする「当たり前の主張」に説得力がある、ということです。
そして、ドナルド・トランプ米大統領が「米国第一主義」を掲げていることは事実ですが、別に、このことはトランプ政権になってから始まったものではありません。
そういえば、「もはや米国は世界の警察官ではない」とは、トランプ氏ではなく、前任のバラク・オバマ大統領の発言でした。
ところで、米国が韓国を防衛することの米国にとっての「国益」とは、いったい何でしょうか?
たしかに冷静に考えてみると、米国が莫大なコストとリスクを抱えてまで韓国を防衛する意味は、よく分かりません。
在韓米軍基地は米国にとって、重要な海外拠点であるとはいえません。
米軍にとってむしろ重要な同盟国は、日本です。むしろ、非常に感情的で危険な民族である韓国・朝鮮民族と積極的に関わることの方が、米国にとってはリスクです。
つまり、私の見立てだと、米軍が朝鮮戦争で数万人の犠牲者を出したことで、米国にとっては韓国が「捨てるに捨てられない拠点」となってしまったのでしょう。
そして、人間の心理学として、過去に莫大なコストを払った拠点を放棄するのは難しいものです。
しかし、バンドウ氏の議論の通り、冷静に考えてみれば、米国が莫大なコストとリスクを抱えてまで朝鮮半島を防衛する「必要性」はありません。
「米国第一主義」を掲げるトランプ政権が、そんなシンプルな事実にいつまでも気付かないはずなどないでしょう。
自分の国は自力で防衛すべし!
もちろん、本日紹介したバンドウ氏の議論は、おそらく、現時点の米国内では「少数派」の意見でしょう。
ただ、「韓国に核武装させるべきだ」とする下りを除けば、私は同氏の議論に、だいたい同意できます。
そして、「自分の国は自力で防衛すべきだ」とする指摘は、韓国に対してだけでなく、当然、日本に対してもあてはまります。
バンドウ氏は記事の末尾を、次のように締めくくっています。
The South is no longer a poor nation in need of protection from the specter of global communism but one more than capable of standing on its own two feet.(もはや南朝鮮は共産主義の脅威から保護されるべき世界の最貧国ではない。自らの二本足で立つ能力を持っている。)
さりげなく韓国に対する「上から目線」と侮蔑に溢れた文章だという印象を拭い去ることはできませんが、要は「自分の国は自分で防衛しろ」ということです。
私たち日本は、一刻も早く、「自分たちの足で立つ」という決断をすべきでしょう。そのためにも憲法第9条第2項という「足枷」を自ら廃止しなければなりません。
そろそろ、そのことを真剣に議論したいものです。
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