李氏朝鮮末期の凄惨 (外国人の見聞録)
悪辣な両班、苛烈な搾取、
悲惨な貧困、極限的不潔、
未発達な社会、残虐な刑罰、
動物以下の女性の生活など、
外国人が見た人間業とは思えない
李氏朝鮮末期の実態
( 朝鮮民族の研究者も認めざるを得ない外国人の李氏朝鮮末期の観察記録)
先に私は朝鮮半島の歴史を概括しながら、韓国人の反日の根源について考え、ホームページを作成した。そこで私は「韓国の国家としての正統性の薄弱性」と「朱子学の弊害」が反日の根源的な原因であると結論づけるに至った。しかし、ほぼ書き終えた時点でもいまひとつ納得がいかない胸のつかえを感じていた。朱子学が朝鮮社会に与えた害毒について、理屈では分かったつもりになっても、社会の実態に関してはほとんど分かっていないことからくるものであると感じていた。
最近、1876年の朝鮮開国以降たくさんの外国人が仕事で、あるいは布教や旅行で半島に入り、多くの見聞録を書き残していることを知り、紐解いてみた。驚いたことに、そこには私の拙い語彙力ではとても表せない、人間業とは思えない、あまりにも凄惨な実態が書かれていた。しかも多くの人が観察し、書き残したものが、場所や時期が違ってもほとんど同じ実態が書かれていた。ということは、その内容に相当の信ぴょう性があるということである。
私はあえて、それらの本をただ引用するだけで、李朝末期の社会の実態について皆さんに紹介したいと思います。
引用文献
イザベラ・バード『朝鮮紀行』講談社学術文庫 1998
(イギリス人女流旅行作家、併合前の1894~97年の3年間に4回朝鮮を訪れ、文庫本で600ページ近い詳細な調査報告を著わした。)
金学俊 金容権『西洋人の見た朝鮮』山川出版社 2014
(朝鮮民族の著者が南北分断の根本的原因を探るため、李氏朝鮮末期に半島を訪れた外国人の観察記録を検討した米国スタンフォード大学での研究報告)
(朝鮮亡国の原因は何か。日本が武力で朝鮮を併呑したという「外因論」、朝鮮末期の指導層が無能で腐敗しており、民衆はそんな指導層の搾取にあえぎ、怠惰と無気力に陥っていたため内部から崩れていた、という「内因論」。著者たちは、西洋人の観察記録を読んで「内因論」にもそれなりの根拠はあると認めざるを得なくなった、と述懐している。)
ダレ『朝鮮事情』平凡社 1979
(『朝鮮教会史』の序論として書かれたものであり、1876年の朝鮮の開国に先立つ時期に、厳重な鎖国体制下の朝鮮に目的意識的に潜入し、そこでの生活を体験したほとんど唯一のヨーロッパ人の集団である、パリ外邦伝協会所属のフランス人宣教師たちの通信を素材としており、宗教的意味にとどまらぬ史料的希少価値をもっている。)
本間九介『朝鮮雑記―日本人が見た1894年の李氏朝鮮』
クリストファー・W・A・スピルマン監修・解説 祥伝社 2016
(1894(明治27)年4月17日から6月16日にかけて「二六新報」という日刊新聞に掲載され、連載が終了した直後に、ほぼそのままの形で書籍として出版された。イギリスの女性旅行家イザベラ・バードの『朝鮮紀行』(1898)よりも4年早く刊行されており、朝鮮に関する紀行文としては先駆的で、史料的価値が高い作品である。)
アーソン・グレブスト『悲劇の朝鮮』白帝社 1989
(スウェーデン人ジャーナリスト、日露戦争当時の報告)
崔基鎬『韓国堕落の2000年史』祥伝社 2001
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