ソウルはマンションだらけだが、中間層以下は買えない
3315363_s




韓国の不動産バブル

韓国は地価やマンション価格が高騰し、中間層以下が買うのは困難になっていた。

2021年2月のソウル市内マンション平均価格は9億ウォン超(約8千5百万円)で初めて9億ウォンを超えた。

韓国全土では上位20%のマンション価格が10億ウォンを突破し、ショッキングなニュースとして報道された。
 
9億ウォンや10億ウォンを一言で表すと絶対に手が届かない金額で、絶望的な金額です。

ニュースでは「韓国の平均収入500万円」「年収で日本を超えた」など聞いたことがあると思います。

それはサムスンの上級社員のようにおもいっきりハードルを上げた統計で、真実とはかけ離れています。


現実の韓国人労働者の平均年収は日本の半分、ざっくり言うと150万円で近いと思います。

じゃあ韓国政府が自慢気に発表する500万円は何なのかというと、「そうだったら嬉しいな」という数字です。

統計では韓国の中小企業年収は約250万円で、これが真実だとして、ソウルのマンション価格は34倍です。


東京都の平均年収は620万円でマンション価格7764万円(首都圏)、中古は3275万円だった。

新築だと年収の12倍だが中古だと5倍なので、中古ならあまり頑張らなくても買える気がします。

ソウルだと新築は年収の34倍で、中古は半額だとしても16倍、その値段で中古は買いたくないでしょう。



政府が地価上昇を仕掛けている

韓国は表向き男女平等だが実際は違い、男性が家族を養い結婚時は家を買うのが当然と考えられている。

娘を持つ親は「家を買えないような男にやれるか」と見下すので、結婚しない男性が増えている。

女性側としても自分と同じ収入の男性と結婚するメリットが無く、仕事をしながら家事と育児をやらされるのが落ちです。


韓国は李氏朝鮮時代から結婚時には男性が家、または家財道具を買う習慣があり今も続いている。

今も韓国の男性は借金したり親族から援助されたりして、何とかしてマンションを購入する。

ところが年収の34倍では借金しても買える水準ではなく、中古はみっともない上に買い得ではない。


ソウル以外ならもっと安いが韓国は「ソウル=100、非ソウル=ゼロ」の国柄です。

それでは賃貸マンションをとなるが、販売価格が高ければ賃貸価格もバブルになっています。

韓国の賃貸は日本のように家賃幾らではないので比較できないが、同じ広さなら日本と同じくらいでしょう。


なんでこんなに住宅価格が高いかと言うと政府が高くしているからで、日本の不動産バブルと同じです。

その国のGDPは不動産価格の合計や株式時価総額の合計に連動するので、住宅が値上がりすればGDPが増えます。

国民が怠けていても住宅価格を2倍にすればGDPも2倍になる、というのが中国や韓国のGDP錬金術です。


地価が上昇すると担保価値を生んでお金を借りれるので、自分の土地が2倍になれば2倍お金を借りれる。

すると2倍の投資や消費が行われ国のGDPが2倍になるので、韓国政府は地価上昇を奨励してきました。

日本は政府が地価上昇を防いでいるのでGDPも増えず、デフレの原因になりました。