もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4634番:女の一生(115)

2024-08-16 22:52:56 | 日記


Une vie  /   Guy de Maupassant
  
女の一生(115)
Une vie (115)
    
————————【115】———————————
      
  Seuls  quelque  crapauds  mélancoliques  
poussaient  vers  la  lune  leur  note  courte
et  monotone.
  Il  semblait  à  Jeanne  que  son  cœur  
s'élargissait,  plein  de  murmures  comme 
cette  soirée  claire,  fourmillant  soudain  de
mille  désirs  rôdeurs,  pareils  à  ces  bêtes
nocturnes  dont  le  frémissement  l'entourait.    
  
    
—————————(訳)—————————————

 ただ何匹かのヒキガエルが月に向かって、自分
たちの短くて単調な音をもの悲しげに発している
ばかりであった.
 ジャンヌには自分の心がこの明るい夜半のように
ざわめきで満たされて膨らむのが感じられていた.
その戦慄が自分を取囲んでいる夜行動物と同じよう
に動き回る多くの欲望で突如ごったがえすのを彼女
は感じた.
 

————————⦅語句⦆—————————————
        
seul, e:(形) 唯一の、ただ1つの、ただ1人の、
   ただ…だけの. 
crapaud:[クラポー](m) ヒキガエル  
mélancoliques:(形) 憂鬱な、わびしい、  
poussaient:(直半過/3複) < pousser (他) 押す、
   (声などを)発する  
lune:(f) 月   
court, e:(形)【単数の場合tをリエゾンしない】 短い、
monotone:(形) 単調な、変化のない、
   vie monotone / 単調な生活
il semblait à Jeanne que:(直半過/3単) 
   ジャンヌには~のように思えた
< Il semble (à qn) que ~:人には~のように思える     
cœur:(m) ❶心、❷心臓、❸中心  
s'élargissait:(直半過/3単) < s'élargir (pr) 広くなる;
élargir (他) 広げる  
plein de ~ :~で一杯の  
murmure:(m) ささやき、つぶやき、
   < murmurer (他) ささやく、つぶやく 
soirée:(f) 晩(日没から就寝まで)、
   夕べ、夜の時間  
fourmillant:[フ-ルミヤン, ト](形) うようよしている、
   雑踏している、
   rue fourmillante / 人波で混雑する通り 
   < fourmiller [フルミエ](自) ❶(蟻のように)
   うようよ群がる、たくさんある;
   ❷[de で]一杯である     
soudain, e:[スダン, スデーヌ](形) 突然の、急な
soudain:(副) 急に、にわかに、突然
mille:(形)(名m)1000の、1000  
désir:(m) 欲望、欲求、願望  
rôdeur, se:(n) ❶うろつく人、徘徊者、浮浪者、
   ❷ごろつき、無頼漢
pareil, le:(形) 似通った、同じような;
  pareil(le) à ~:~と同じような
nocturne:[ノクテュルヌ](形) ❶夜の、❷夜行性の 
bêtes nocturnes:夜行動物
frémissement:(m) ❶震え、(木などの)ざわめき、
   そよぎ;❷身震い、慄き  
entourait:(直半過/3単) < entourer (他)   
entourer:(他) 取囲む(de で)


—————————≪感想≫————————————

字ずらだけは訳しましたが、内容はさっぱり
わからんという無責任な訳になりました.
いや、そもそもモーパッサンが、わけのわからん
ことを書いたのではないか?
この段は一体何なのだ?
自分なりの解釈をすると、
ジャンヌの心に何百何千と欲望が湧いてきた
というお話.人の煩悩は108個だが、西洋
では1000個ほどあるということか?

 

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4633番:魔の山(英語)(10)

2024-08-16 16:27:51 | 日記


魔の山(英語版)(10) 
The Magic Mountain
Translated by John E. Woods

  
.————————【10】——————————————

   Two  days  of  travel  separate  this  
young  man (and  young  he  is,  with  few  
firm  roots  in  life) from  his  everyday  
world,  especially  from  what  he  called
his  duties,  interests,  worries,  and  prospects
— separate  him  far  more  than  he  had  
dreamed  possible  as  he  rode  to  the  
station  in  a  hansom  cab. 
 
      
—————————(訳)——————————————

 2日間の旅行はこの青年(若いゆえに人生に下
ろした根っこがない)を日常の世界から切り離す.
特に彼が義務だとか、関心だとか、心配だとか、
見込みだとかと言っているものから、切り離して
しまう.——夢見てきたもの以上のものを彼から
切り離してしまう.おそらくすでに彼が駅へ向か
う車に乗ったときから、それは始まっているのだ
ろう.
 
 
—————————《語句》—————————————

cab:おそらく昔の辻馬車のこと.
  タクシーではない.この作品の発表は
  1924年、100年前です.ガソリン
  自動車は誕生してはいましたが、馬車が
  主流だったようです.

 

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4632番:雄鶏が鳴いたのよ(12)

2024-08-16 13:45:39 | 日記


雄鶏が鳴いたのよ(12)
 Un Coq Chanta  


—————————【12】——————————————
 
  Mᵐᵉ  d'Avancelles,  par malice,  retint  le
baron  près  d'elle,  s'attardant,  au  pas,  dans
une  grande  avenue  interminablement  droite
et  sur  laquelle  quatre  rangs  de  chênes  se
repliaient  comme  une  voûte.      

       
—————————(訳)———————————————

 ダヴァンセル夫人は悪意をもって、男爵を自分の
そばに引き止めた.馬を並足にしてぐずぐずし、延
々と真っすぐに延びる4列の樫がアーチのように曲
がっている並木道を進んでいました.


—————————⦅語句⦆———————————————
     
malice:(f) ❶茶目っ気、からかい、いたずら、
   ❷悪意 
par malice:悪意から  
retint:(直単過/3単) < retenir (他)  
retenir:(他) 引き止める  
s'attardant:(p.pré) < s'attarder 手間取る  
attarder:(他) 遅らせる
au pas:並足で;cheval qui va au pas / 並足で行く馬
avenue:(f) 並木道、(都会の)大通り  
interminablement:[アンテルミナーブルマン] 果てしなく、
   長々と、延々と  
droit, e:(形) まっすぐな
quatre:(数形容詞) 4の、4つの  
rang:(m) (横の)列;
quatre rangs:4列の  
chêne:(m) コナラ(樫、柏、ナラなど)  
se repliaient:(直半過/3複) < se replier 
se replier:(pr) ❶折れ曲がる、折りたたまれる、
   くねる、うねる、
   ❷退却する、後退する    
voûte:[ヴート](f)⦅建築⦆円天井、アーチ型天井、
   穹窿(キュウリュウ)      

 

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4631番:さすらいの青春(437)

2024-08-16 12:42:25 | 日記


さすらいの青春(437)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼


———————【437】————————————

   On  aborda  devant  un  bois  de  sapins.
Sur  le  débarcadère,  les  passagers  durent 
attendre  un  instant,  serrés  les  uns  contre
les  autres,  qu'un  des  bateliers  eût  ouvert
le  cadenas  de  la  barrière...   Avec  quel     
émoi  Meaulnes  se  rappelait  dans  la  suite
cette  minute  où,  sur  le  bord  de  l'étang,  
il  avait  eu  très  près  du  sien  le  visage
désormais  perdu  de  la  jeune  fille !   Il  
avait  regardé  ce  profil  si  pur,  de  tous  
ses  yeux,  jusqu'à  ce  qu'ils  fussent  près  
de  s'emplir  de  larmes.  Et  il  se  rappelait
avoir  vu,  comme  un  secret  délicat  qu'elle 
lui  eùt  confié,  un  peu  de  poudre  restée
sur  sa  joue...
 
   
..————————(訳)—————————————

 船は樅の木の林の前に着岸しました.船着場に
上がると、乗船者たちは船頭たちが柵の南京錠を
開けるので、暫くぎゅう詰め状態で待たされまし
た.この次の池のほとりでの瞬間をモーヌはどん
な興奮で覚えていたか.その瞬間とは若いあの娘
の顔と自分の顔が全く間近に接近した時間のこと
だ.その顔はやがては消え失せたのだが!モーヌ
は自分の目が感動で涙があふれそうになるほどま
でに清らかなそのその女性の横顔を自分の目で見
ていた.そしてモ-ヌはまるで自分にそっと打明
けてくれた秘め事のように、彼女の頬にわずかに
ついていた白粉を見たことを後々になって思い出
していたのである.
  
  
————————《語句》————————————
     
aborda:(直単過/3単) < aborder (他) 
aborder:(自/他) ❶(船が)接岸する、着岸する
   ❷(他船に)接舷する、横づけにする
sapin:(m)⦅植物⦆ モミ(樅)、
débarcadère:(m) 船着場、荷揚場
passager, ère:(n) (船・飛行機・車の)乗客
durent:(直単過/3複) < devoir 
devoir + 不定詞:~しなければならない 
attendre:(他) 待つ  
un instant:一瞬、しばらく
serrés:(p.passé/pl) すし詰め状態の
   < 間を詰める、寄り合う   
les uns contre les autres:めいめい  
batelier, ère:(n) 船頭  
eût ouvert:(接続法大過去/3単) 
    < ouvrir (他) 開ける
cadenas:[カドナ](m) 南京錠
barrière:(f) 柵     
émoi:(m) [文] ❶動揺、興奮; ❷不安、心配  
rappelait:(直半過/3単) < rappeler  
se rappeler:覚えている、思い出す 
dans la suite:(副句) その後
bord:(m) 沿岸、岸、ほとり  
étang:[エタン](m) 池  
avait eu:(直大過去/3単) < avoir  
visage:(m) 顔
désormais:(副) 今後は、これからは、  
perdu:(p.passé) < perdre (他) 失う  
avait regardé:(直大過去/3単) 見ていた、
   ここでは過去におけるくり返し
   「何度もずっと見ていた」 
pur:(形) 清純な  
yeux:[イユー](pl) < œil [ウイユ](m) 目
fussent:(接続法半過去/3複) être   
emplir:(他) 埋め尽くす、占める
s'emplir:(pr) 一杯になる
s'emplir de ~:~で一杯になる  
près de s'emplir:今にも溢れんばかりであった
près de + 不定詞:今にも~しそうである
  Il est près de partir. / 彼は出発するところだ.
larme:(f) 涙、verser des larmes / 涙を流す  
se rappelait avoir vu:< 見たことを思い出していた
se rappeler + 完了不定詞:~したことを覚えている、
  思い出す  
secret:(m) 秘密  
délicat, e:(形) 繊細な、   
eùt confié:(接続法大過去/3単) 
poudre:(f) ❶粉; ❷白粉(オシロイ)、
resté, e:(形, p.passé) 残っている、
  ここでは「ついている」  

       
  
———————— ≪文法≫ ——————————————

attendre など語尾がre で終わる動詞は不規則です.
概ねdreで終わる動詞の語尾変化は次の通り.
je.....ds———————nous....dons 
tu.....ds———————vous....dez
il.......d ——————— ils........dent

attendre(待つ) の語幹を入れてみると
j'attends [ジャタン]——nous attendons [ヌーザタンドン] 
tu attends [テュアタン] —vous attendez [ヴーザタンデ]
il attend [イラタン]———ils attendent [イルザターンド]

乱暴な言い方だがre 動詞の語尾変化は一般に
je.....s———————nous....ons 
tu....s———————vous....ez
il......t ———————ils.......ent

 

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