学習者各位
学習番号1223番「さすらいの青春」(165)にも
おかしな訳がありましたので、先ほど訂正しておきました.
すみませんでした.
尚、学習に混乱を招かないために、誤訳のほうは削除
しております、悪しからず.
学習者各位
学習番号1223番「さすらいの青春」(165)にも
おかしな訳がありましたので、先ほど訂正しておきました.
すみませんでした.
尚、学習に混乱を招かないために、誤訳のほうは削除
しております、悪しからず.
ハイジ(127)
———————【127】———————————
„ Den erkenn' ich auch “, sagte der
Großvater, „ das ist der Scesaplana ; so
hat es dir gefallen auf der Weide ? ”
Nun erzählte Heidi alles vom ganzen
Tag, wie schön es gewesen, und besonders
von dem Feuer am Abend, und nun sollte
der Großvater auch sagen, woher es
gekommen war, denn der Peter hätte nichts
davon gewußt.
.————————(訳)————————————
「それもわしはわかるぞ.」おじいさんは言い
ました.「そいつはシェサプラーナという山だ.
じゃあ牧場ではあれがお前のお気に入りだった
のだね?」
今度はハイジが、その日の全部の次第を語り
ました.それがどんなに素晴らしかったか、と
りわけ夕方の火について語ったのでした.
そうすると今度はおじいさんがその火がどこ
から来たのかを説明しなくてはなりませんでし
た.なぜならペーターは、そのことについては
何も知らなかったからです.
————————《語句》——————————————
erkenn' :erkenne (現/1単) < erkennen
erkennen:(他) 識別する、見分ける、聞き分ける
der Scesaplana:[シェサプラーナ](スイス・アルプス地方のレト・
ロマン語.ロマンシュ語とも) スイスの山の名前.
シェサプラーナ は die Ostalpen [オスト・アルペン](複数)
(東アルプス)の山のひとつで海抜2929 m.
hat es dir gefallen:それはお前の気に入ったか?
auf der Weide:牧場では
Nun erzählte Heidi den Berg:今度はハイジが山の
ことを語った.
mit dem großen Schneefeld:大雪原におおわれた~
denn:(接) というのは~だから
さすらいの青春(650)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
———————【650】——————————
Arrivé aux Quatre-Routes, il entendit
seulement——comme son oncle——très
loin, sur la colline des Riaudes, le bruit
d'une voiture dont le cheval devait galo-
per les quatre pieds levés. Garçon malin
et fanfaron, il se dit alors, comme il
nous le répéta par la suite avec l'insup-
portable grasseyement des faubourgs de
Montluçon :
« Ceux-là sont partis vers La Gare,
mais il n'est pas dit que je n'en
“chaufferai”pas d'autres, de l'autre
côté du bourg. »
————————(訳)————————————
四辻まで来たとき、彼は、ただ——伯父と同じ
く——ずっと遠く、リオードの丘の上に馬車の
馬音、足を4本跳ね上げ疾走していたに違いな
い馬の音を聞いた.気を利かせたくて空威張り
をするこの少年は、そのとき思ったことを後日
わたしたちにモンリュソン地方の人たちの喉式
のrを使う聞くに耐えない発音でくり返し話し
ていたように、そのとき彼はこう独白した:
「あいつらめ、駅に向かって行きやがった.
まあいい.別の仲間を街の別のところで、こ
の俺が捕まえないとも限らないさ.」
..———————⦅語句⦆———————————
Quatre-Routes:「四辻」だが大文字なので、
固有名詞の「四辻」
entendit:(直単過/3単) < entendre (他)
entendre:(他)~が聞こえる、~を聞く、
~がわかる
Riaudes:(固有) リオード.
(地名か丘の名かは不明.とりあえず
丘の名前と考えます)
galoper:❶(自)(馬が)ギャロップで走る;
❷(他)(馬を)ギャロップで走らせる
les quatre pieds levés:脚を4脚とも跳ね上げて
malin, maligne:(形) 利口な、抜け目のない、
悪賢い、気の利いた
fanfaron, ne:(形) 空威張りする、はったりの
Garçon malin et fanfaron:狡猾ではったりの利く男
se dit:(直単過/3単) < se dire 自分に言う
se dire:(pr) 自分に言う、ひとりごとを言う、
思う.
nous le répéta:その考えをわたしたちにも言った
par la suite:後日、後になって、後々.
Il s'en repentira par la suite. / 彼は後々その
ことを後悔するだろう.
insupportable:[アンスュポルターブル](形) 耐えられない、
我慢のならない.
ordeur insupportable / たまらない悪臭
enfant insupportable / 手に負えない子供
grasseyement:[グラセイマン](m) r を喉で発音すること.
懸壅垂(のどひこ)のことだと思います.
faubourg:[フォブール](m) 郊外、場末、
faubourgs:(pl) 場末の労働者たち
Montluçon:(地名)モンリュソン.
オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏
アリエ県の郡庁所在地.美しい家並の街.
avec l'insupportable grasseyement モンリュソン労働者
des faubourgs de Montluçon:たちの不快きわまる喉発
音のr
Ceux-là:(m/pl) あの者たち、あいつら
Ceux-là sont partis vers La Gare:あいつ等は駅に
向かって行ったぞ.
il n'est pas dit que:このil は人ではなく形式主語
で、que の先行詞.il n'est pas dit は受け身.
受け身ですが「言われない」つまり、~
だとも限らないぞ、と言っています.
chaufferai:(単純未来/1単) < chauffer (他)
chauffer:(他) 現場を押える、(人の)不意をつく
je n'en “chaufferai”pas:en は quelcun d'autres
のことで「あいつらの仲間の誰かほかの
者」、それを俺は捕まえないとも限らない.
単純未来の部分をカッコで強調している
ので「~しないだろう」ではなく
「~しないとは限らない」と訳します.
de l'autre côté du bourg:たとえここでなくても、
この街のどこかで
———— ≪ジャスマン・ドルーシュの独白≫ ————————————
まけ惜しみのセリフです.まあ確かに悔しいでしょう.
ヒナを12羽もドロボーされたのですから.
.——————— ≪rについて≫ ————————————
懸壅垂(のどひこ)とは:
口の奥に垂れている小さな暖簾みたいなやつ.
あれを動かすには、ガラガラとうがいする
しかない.教科書には舌の奥を盛り上げて
そこと上あごの隙間から息を通せ、とあり
ますが、ラ行の音は出ません.ハ行になり
ます.それでも大丈夫.フランス人はHの
音は発音しないので混同はしません.有音
のh も発音しないので、ハ行でやっちゃっ
て大丈夫!
ところで花子さんの発音HANAKOはアナ
コになります.それではHANAKOにせず、
RANAKOにすればいいかというと、今度
は、ちょっとだけ「ガナコ」に聞こえます.
でも、みなさん、フランス人はHの音は
発音できると言っていましたので、花子
さんは真正有音のh で「ハナコ」†††
HANAKOと言ってくれ、と言えばいいと
思います.
フランス人がここにいればちょっと実験
してみたいのですがHANAROと書けば
アナゴと読んでくれるのか?ハマチは
アマチになるのでRAMATIでどうか?
さすらいの青春(647)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
———————【647】——————————
Aux cris de sa belle-sœur, Dumas était
accouru. Il constata que le chenapan,
pour entrer, avait dû ouvrir avec une
fausse clef la porte de la petite cour et
qu'il s'était enfui, sans la refermer, par le
même chemin.
————————(訳)————————————
義理の姉の叫び声に、デュマは駆けつけた.デュ
マが確認したところ、こそ泥は合鍵を使って門扉を
開け、中庭に侵入したに違いなかった.そして逃げ
去るときは再び閉めようとはせず、同じルートで立
ち去ったようだった.
..———————⦅語句⦆———————————
accouru:(直単過/3単) < accourir (自)
accourir:(自) 駆けつける、走って来る.
La police est accourue sur les lieux. /
警察が現場に駆けつけた.
constata:(直単過/3単) < constater
constater:(他) 確認する
chenapan:(m) いたずらっ子
fausse clef:【泥棒の使う】合鍵、
合鍵は一般に、double clef (f) もしくは
deuxième clef.
なお, clef はclé とも綴る.
ちなみにマスターは passe-par-tout (m)[不変]
聞き覚えがおありですか?映画「80日間世界
一周」の登場人物.それから女性名詞で
clef maîtresse これもマスターキーです.
さすらいの青春(646)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
———————【646】——————————
L'homme emportait dans un sac——com-
me la veuve Delouche retrouvant son
aplomb s'en aperçut un instant plus tard
——une douzaine de ses poulets les plus
beaux.
————————(訳)————————————
ドルーシュのおかみさんが少したってから正気
を取戻して気づいてみると、——その男は最も美
しかった雛を1ダース袋に入れて持ち去っていま
した.
..———————⦅語句⦆———————————
emportait:(直半過/3単) < emporter (他)
emporter:(他) ❶持って行く、運ぶ;
「持って来る」はapporter
J'emporte un parapluie. / 私は傘を持って行く.
❷運び去る、連れ去る、
sac:(m) 袋、バッグ、かばん、ハンドバッグ
retrouvant:(p.pré) < retrouver
aplomb:(m) ❶垂直、鉛直;❷冷静、落ち着き;
❸厚かましさ
s'aperçut:(直単過/3単) < s'apercevoir
s'apercevoir de ~:(他) ~に気づく
s'en s'apercevoir:それに気づく
en というのは L'homme emportait une douzaine
de ses poulets / 男が12羽の雛を持ち出した.
ということ
douzaine:(f) ❶ダース;
acheter une douzaine d'œufs / 卵を12ダース買う.
poulet:(m) ❶鶏のひな、若鶏⦅3~10か月のもの⦆
~ les plus beaux:(m/pl) 最も美しい~