もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

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私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4653番:さすらいの青春(442)

2024-08-21 16:19:25 | 日記

 
さすらいの青春(442)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼


———————【442】————————————

  Elle  pronoçait  chaque  mot  d'un  ton  uni-
forme,  en  appuyant  de  la  même  façon  sur
chacun,   mais  en  disant  plus  doucement  le
dernier...   Ensuite   elle  reprenait  son  visage    .
immobile,   sa  bouche   un  peu  mordue,   et  
ses  yeux  bleus  regardaient  fixement  au  loin.
 « Je  ne  sais  pas  non  plus  votre  nom » ,
répondit  Meaulnes,

   
 ..————————(訳)—————————————

 彼女は1つ1つの語を、どれにも同じように
力を入れて一本調子で発音していたが、最後の
語、「どちら様?」だけは和らげた.それから
彼女はまた無表情の不動の顔に戻っていた.わ
ずかに唇を噛んで、青い目でじっと遠くを見つ
めていた.
 モーヌは、「ぼくもあなたの名前は知らないの
です.」と返答した. 
     
  
 ————————《語句》————————————
      
pronoçait:(直半過/3単) < prononcer (他) 発音する  
chaque mot:それぞれの語を  
d'un ton ~: ~の口調で、~の調子で
uniforme:(形) ❶同じ形の、そろいの、
    ❷変化のない、単調な.
d'un ton uniforme:一本調子で 
en appuyant sur ~:~を強調しながら;
appuyer:(自/他) もたせかける;【ここでは(自】
         appuyer sur ~ / ~を強調する  
de la même façon:同じやりかたで  
sur chacun:どれにも  
en disant ~:~と言いながら  
plus doucement:より静かに  
le dernier:le dernier mot のこと、つまり前回の段落
    qui vous êtes (どなたなの?)を静かに言った. 
    試験問題ではないので、四角四面に解釈せず、
    彼女は会話の終わりの頃には静かな柔らかい
    口調になっていたとしてもいいと思います.

reprenait:(直半過/3単) 
reprendre:(他) 取り戻す、回復する   
visage:(m) 顔    .
immobile:[イモビル](形) 動かない、不動の
visage immobile:不動の顔
reprendre visage immobile:もとの不動の顔に戻る
sa bouche un peu mordue:唇を少し噛んで  
      直訳すると「口が少し噛まれる状態で」
   sa bouche という名詞が文中遊離しているが
   使役動詞の現在分詞を補って読みます.
   ごてごてしたものは削ぎ落すのが仏文学の
   ようです.
ses yeux bleus:彼女の青い2つの目が  
regardaient:見つめた (直半過/3複) < regarder  
fixement:(副) じっと;regarder qc/qn fixement
              qc/qn をじっと見つめる.  
au loin:遠くに; partir au loin / 遠くへ行く
de loin:遠くから:Ce clocher s'aperçoit de loin.
            この鐘楼は遠くから見える.
Je ne sais pas non plus votre nom:
   「ぼくだってあなたの名前を知りません.」
   non plus は「~もまた…でない」で、non は
   plus que vous ne savez pas mon nom のこと.
   これ全体をnon と言っています.      
répondit Meaulnes: (倒置形) 引用句のあとは
   倒置形にするのが普通.なぜ倒置する
   のか?—おそらく引用句全体を「みな
   し主語」と考え、
    < 引用句 + 倒置引導文 > 
     ( S + V + 主題文末遊離 )
   で1つの文的なものを仕立て上げている
   のでしょう.
      

コメント
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