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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

平成二十二年度九月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報2

2010-09-09 19:52:08 | 北大路機関 広報

◆自衛隊関連行事

台風9号が通過しまして、一挙に秋がやってきた、という涼しさですが土日はまた暑くなるとの予報、果たしてどうなるのか、そんな中の今週末の行事です。

Img_5171  今週末ですが、11日土曜日と12日日曜日に北海道の函館港で護衛艦くらま、が一般公開されます。護衛艦くらま、は佐世保基地を母港とする第2護衛隊群の護衛艦で、長く直轄艦として旗艦を務めてきました。満載排水量は7200t、ヘリコプター3機を運用する対潜中枢艦ですが、なによりも二門が並ぶ5インチ砲というのが、護衛艦という名前以上に戦艦(いくさぶね)という印象を強く見せつけるのがこの艦最大の特色です。

Img_6854  護衛艦くらま、といえば観艦式の帰路、横須賀から佐世保へ帰投途中の関門海峡で韓国貨物船が突如航路をはみ出してきて激突され、艦首を破壊されてしまった事は記憶に新しいですが、無事修理を完了し、今回は北海道で一般公開、ということになったようです。なかなか北海道では見ることが出来ない護衛艦ですし、足を運んでみてはいかがでしょうか。

Img_2709  海上自衛隊関連でもう一つ、砕氷艦しらせ、が秋田港へ入港します。今年は南極観測開始100周年にあたる、ということで11日土曜日には入港歓迎を兼ねてブルーインパルスが飛行展示を行うとのことです。白瀬中尉の白瀬日本南極探検隊が東京を出発したのが明治43年11月29日、排水量204トンの木造船開南丸という掃海艇の半分くらいの大きさの船に18馬力エンジンを搭載して明治45年1月28日に南極へ到達したのが日本の南極観測の始まり。それから100年ということですね。

Img_9962  南極観測は、地球温暖化に関する過去の気象データやオゾンホール拡大の現状を計るなど、大きな意義があります。そこで、観測隊の輸送支援にあたっているのが砕氷艦しらせ、ということです。通称は南極観測船、といわれているのですが、れっきとした海上自衛隊の砕氷艦です。先週は稚内に入港した、しらせ、ですが、この一般公開、土曜日に秋田港中島三号岸壁へ入港してブルーインパルスが飛行した上で、一般公開が二つ用に行われるとのことのようです。

Img_4262  陸上自衛隊の駐屯地祭としては九州で相浦駐屯地祭が行われます。相浦駐屯地というと、九州と南西諸島の有事即応部隊として期待されている西部方面普通科連隊が駐屯しているとともに、第3教育団本部、第5陸曹教育隊、第118教育大隊などが駐屯しています。西部方面普通科連隊は、西部方面航空隊と協力して、有事の際に切り込み部隊としての役割が求められているのですが、同時に西部方面隊の教育中枢であるわけでもあるのです。

Img_2277_1第3教育団、といいますと大津の第2教育団が中部方面混成団に改編されて、武山の第1教育団も新年度には東部方面混成団に改編されていて、遠くない将来には第3教育団も西部方面混成団へ改編される計画ですので、教育団の行事、というものは今のうちに見学しておいた方がいいかもしれません。

◆駐屯地祭・基地祭・航空祭

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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こんばんは。昨日もご教示、有難うございました。 (73)
2010-09-09 21:36:38
こんばんは。昨日もご教示、有難うございました。
昨年の那覇では87式偵察警戒車は確認出来ませんでしたが、初めて見た軽装甲機動車にはミリタリーな心?が刺激されました。
車体に触れて装甲の具合を想像したり、写真を喜んで撮ったものです。
陸自仕様の当該車両を間近に見たことがないので、那覇で撮った空自仕様の車両が当方のミリタリーアルバム?の表紙を飾っております。
くらまDDHですが、最近になって、急にカッコイいと感じはじめておりまして、毎日のように雑誌の写真を眺めております。
それにしても、ヘリ3機を駆逐艦クラスに搭載するとは、斬新な考えだなぁと感じますね。
以前にもコメントしたかもしれませんが、MK42 5インチ砲を背負式に搭載してるという点が、非常に魅力的だと思います。
まだまだ有力な艦艇だと思うので、なるべく長く活躍してほしいものです。
くらまDDHが南西方面を行動すれば、かなり効果があるのかなぁと妄想してしまいます。
艦艇雑誌のかなり昔の記事で砲艦外交には、軍艦の見た目は重要だと書いてましたが、当方もそう思っております。
南西方面では海保さんが頑張ってくれているようですが、もちろん海自さんも頑張ってくれていると思いますが、話題の海域には護衛艦も常時派遣し、我が国の姿勢を断固として示した方が良いと感じます。
もう某国への遠慮は一切不要だと思います。
すみません、話がそれてしまいまして。
当方の悪い癖です。
DDHですが、確か春頃のはるなさんの記事で神戸港への、ひえい来航の記事を拝見した記憶があるのですが、あの時、見学に行かなったことが悔やまれます(泣)。
余談ながら、当方の模型、ひゅうがを眺めていて、思うのですが、何とかヘリ運用能力を維持したままで艦載砲とSSMを搭載出来なかったのかなぁと、つい妄想してしまいます。
もちろん、全通型甲板でヘリ運用能力を重視した艦なので、当方の妄想には無理があるとは思いますが。
空母型で、新型ソナー、FCS3、VLA、ESSMが装備されているので、満足すべきなのでしょうね。
最後に、UH-60JA?の写真、カッコイいですね。
実は、このヘリも最近になって、カッコイいと思ってます。
可能な限り、輸送ヘリを増強してほしいものです。
ミリタリー心?は、なかなか消えそうにありません(笑)。
長々と失礼しました。
本日も記事の執筆、お疲れ様です。
返信する
73 様 こんばんは (はるな)
2010-09-10 03:51:51
73 様 こんばんは

陸自車両は、観閲行進を真正面から撮影しますと、圧縮効果で多数が一枚に映り込み、迫力が増します。

既存DDHですが、艦齢には限界があるので、無理を重ねても練習艦か地方隊直轄艦、という方法以上は厳しいやも。

一方で、無理にミサイルの搭載に拘るのではなく、近年は射程の大きい62口径5インチ砲も開発されていますので、砲とヘリコプターを中心にした設計の水上戦闘艦、というものも有用性はあるのですよね・・・。

ひえい、ですが、呉が母港ですけれども、京都の舞鶴基地は毎週末、桟橋を一般公開していまして、しらね、あたご、みょうこう、すずなみ、ましゅう、運が良ければ帰港しています。
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