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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【7D特報】16式機動戦闘車の訓練展示世界初登場,第14旅団創設記念行事(2018-04-22)

2024-12-14 20:03:06 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■叩きつける新装備の迫力
 善通寺駐屯地、一昔では軽装備の混成団や旅団の駐屯地という印象でしたが、今日では有事の際に全国へ緊急展開する即応機動旅団の一大根拠地となっています。

 74式戦車を置き換える16式機動戦闘車、お世辞ではなくこの装備には驚かされてばかりでした。初めて見上げたのは空挺団降下訓練始めでの装備実験隊装備品展示の際でしたが、部隊配備を始めてみましたのは四国善通寺、しかし驚きは始まったばかりだったのですね。

 第14旅団即応機動旅団への改編、第14戦車中隊の廃止と第15普通科連隊の即応機動連隊への改編は歴史ある部隊名が変容してゆく国際情勢と周辺情勢の荒波に備える為とはいえ、一抹の寂しさを感じたものでした。もっとも隊旗授与式には新鮮な機運満ちていましたが。

 16式機動戦闘車。実は当方、不勉強で機動戦闘車隊は2個中隊というお話を四月一日にお聞かせ戴いた関係から、いや冗談だろう、とおもったものですが、本物の、二個中隊の機動戦闘車が次々と式典会場へ進む様子をみますと、大変な部隊を実現させたものだ、驚く。

 善通寺駐屯地祭はこうした流れのなかで撮影へと瀬戸内海をわたったものでして。驚いたのは基本に忠実であった、ということ。機動戦闘車は戦車などの重戦力にたいして攻勢にでるものではなく、防御戦闘において敵戦車を制圧するものという説明があったのですが。

 スラローム射撃をいきなり展示していただき、驚きの展示を、と書きたいところなのですがもっとも驚いたのはその射撃に際してでした、私などは90式戦車と10式戦車の空包の、空砲だろう、というような射撃になれていた故に74式戦車なみに空包射撃に驚かされた。

 105mm砲なのですから74式空包と同じなのでしょうけれども、いや、もう二十年ほど前、初めて空包射撃を体験した、聞いたというよりは体験したと表現すべきでしょう、叩きつけるような閃光の刹那後に包む衝撃波というものを久々に体験しました、体で感じるもの。

 機動戦闘車隊の訓練展示での運用は基本に忠実でして、仮設敵の上陸に先だって陣地構築を行っていたのですね、要するに防御戦闘を念頭とした装備である、こういう説明展示にしめされる実際のところをわかりやすく訓練展示で視覚化していたことにおどろきました。

 防御戦闘では相手に出血を強要した上で戦果を積み重ね、然る後に逆襲部隊を展開し、敵を撃破する。攻勢に転じるというよりは敵の攻撃衝力を削いでしまうことで目標を達成できない状態に陥らせ、逆襲部隊がこれを殲滅する、という防御戦闘の基本を示します。

 96式装輪装甲車を三個中隊分あつめた即応機動連隊、96式装輪装甲車は整備性や防御力や不整地突破能力にいろいろと意見のある車両ではあるのですが、取得費用はMRAP耐爆車両並に抑えられていまして、車幅もコンパクト、日本の国土に合致した車両だとおもう。

 第15即応機動連隊の訓練展示、確かに防御戦闘を軸とした展示では陣地構築でせっかくの優美な装甲車の形状が、遮蔽物で見えにくくなってしまうのは残念でしたが、これだけの装甲車を集め、そのための訓練をしていることに素直に感心したものです。そして更に。

 第50普通科連隊、高知駐屯地に駐屯する第14旅団の精鋭で、こちらは高機動車を主体とした装備の部隊なのですが、二つある連隊の中で妙にこちらの軽装備が目立つ、という話題に接しました。しかし個人的に逆ではないかな、と思ったりもしました、軽量は強さだ。

 第14旅団に配備されているヘリコプターは限られていますが、所属する中部方面隊には新たにCH-47J/JAを運用する方面航空隊第三飛行隊が新編されていますので、軽量部隊は軽量を活かした空中機動による攻勢機動が可能になりまして連携が強みだと考えるのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-中京区富小路,ブルワリーで考える日本におけるフルーツビールの位置づけとは

2024-12-14 14:11:32 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 中京区富小路に古民家というか町屋というか古い建物をかいしゅうしてブルワリーとしましたお店が有り、場所は阪急や近くの有名な錦市場と四条の賑わいから直ぐ。

 日本のビールはフルーツビールの部分で大きな後れをとっているのではないか、こういう話題を先日雑談で寄せられまして、いやシードルはじめ国産フルーツビールでも確たるものはある、と反論したのですがどうやら納得いただけなかったようで。

 スプリングバレーブルワリー、市内でフルーツビールと言えばここという勝手な思い込みで中京区富小路通のブルワリーへ行ってみまして、定番飲み比べ、というものを注文してみたのですが、確かにまえあったはずのフルーツビールが。

 豊潤496なんかは飲みやすい印象はあるのですが、考えてみるとシードルのような別区分の発泡酒はあるものの、結局ビールとして成り立っているものはフレーバー添加のものが基本となっていて、ビールの法律区分が可能性を狭めているようにも。

 リンデマンスのようなベルギービールでも、日本に輸入された場合には発泡酒扱いとなる、いや厳密には麦芽の比率などでドイツでもリンデマンスは、ベルギーとドイツは隣国なのに、ビールとして扱えないというドイツの型の話を思い出しまして。

 ラガービール、日本に置けるビールの歴史は明治時代から醸造していて、同時に当時はチンタオがドイツ領土として割譲されていましたので製法とともに競合相手が比較的高水準の品質を誇るチンタオビールであったことが日本のビールを育てたが。

 手羽先をここで肴として注文します。これ、ビールに手羽先、日本の伝統的な料理なのだけれど、ここスプリングバレーブルワリーは小さな醸造所であるとともに料理の方もいろいろな気の利いたものがメニューに並んでいて、どれにするか迷う。

 柚胡椒が添えられているとおり、この手羽先はれっきとした和風のものなのだけれど、日本のビールは明治時代から洋風の飲み物ではなく日本に適合した新しい、ハイカラ、というべきなのか、モダン、というべきなのか日本のものとして定着していて。

 麦酒、と邦訳が定着しているほどなのだけれども、最初の時点でお茶の文化のように定着してしまったことが、逆にラガービールやピルスナー系以外のものを、別物としてしまうような、寛容なはずの食文化に閂が掛けられたことが発展を阻害したようにも。

 リンデマンスを例に挙げたフルーツビール、これも歴史的にはリンデマンスでさえ百年程度の歴史、戦艦榛名よりも歴史が短いのだ、そういえば今日は戦艦榛名の進水式と命名式が行われたいわゆるところの"お誕生日"なのだけれども。おねでとう。

 ペールエールのジャパンエール"香"というものをここで追加してみた。しかしすると、平野水ではないけれども、日本のビールの定義は強炭酸なのではないかという勝手な仮説がわく、フルーツビールも、考えればスタウトのような黒ビールも最近のものゆえ。

 ビールは冷やして、というものを常識のように考えていたのが、イギリスでは、つまり黒ビールの本場、ぬるいビールが好まれるという話をむかし聞いた、最近では若者の間ではたくさんのめる冷えたものが好まれると言うことなのだけれど、これは驚きで。

 黒ビールは一杯一杯を大切に嗜むもので、飲むグラスの数を競うようなものではない、とも。なるほど、やはり私のビール観は間違っている、という先日の言葉は確かで、ここでさえフルーツビールは一過性のもの、今はなかった、なるほどビールも奥が深いのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】阪急電鉄9300系-京都本線紅葉ヘッドマーク,師走の紅葉という不思議な情景ひろがる沿線

2024-12-14 07:41:30 | コラム
■紅葉ヘッドマーク
 今週当たりがもう終盤というところでしょうかこの紅葉の風景は。

 阪急9300系電車紅葉ヘッドマーク、この電車を紅葉の木々を背景に撮影しようと思っていて、ちょっと電車を一本二本遅らせて待っていて、こないな仕方ないやと缶コーヒーの空き缶をくずかごに放り込んで電車にのると、そういうときにやってくるもの。

 紅葉ヘッドマーク、阪急はプレミアムヘッドマークの電車が増えていますからその分この季節のヘッドマークが減っているようなきがする、とその昔6300系特急の紅葉ヘッドマークが上下同時に通過する様子を撮影出来た事をふとおもいだしたのですけれど。

 紅葉の季節が、此処まで長くなるといいますか、紅葉の季節の始まりが遅かっただけにその最盛期もあとにずれているのですけれども、この紅葉きせつを散策していますと、驚くほど、観光客に肩すかしをくわえてしまったのか、みょうに空いている気がします。

 神護寺とか光明寺とか、すごいだろうとおもっていると、真夏程ではないもののそれにしても来ている方々が少なく、金閣寺と清水寺と東福寺くらいかな混雑は、とおもって実際に往ってみますと、清水は無人ではないにしても混雑はそれ程ではなく東福寺は空いて。

 COVID-19があけて観光客が戻ってきた、と表現されるのですが、結局有名な寺院だけに集中して、他の奥座敷にはまだ戻ってこないような、定番だけが観光客の初期化状態のような状況になっているのかなあ、という素朴な印象が無いではないのです。

 阪急沿線、思い切って光明寺まで散策した際に撮影した阪急電車の情景なのですが、紅葉も素晴らしいのですけれど、阪急電車と椛、という構図ももう少しせめてみなければならないかなあ、と思ったりもしましたこの秋、というか冬の思い出なのでした。

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