中医学では「秋」を前半と後半大きく2つに分けています。
前半はちょうど今の時期、
残暑で日中はまだ暑く感じますが、空気は乾燥してきています
「温燥(おんそう)」の邪を受けやすい時期です。
後半は10月初旬あたりから、肌寒くなって空気が冷たく乾燥してきます。
「涼燥(りょうそう)」の邪を受けやすい時期です。
どちらの時期も乾燥することは同じで、ちょうど今の時期に旬を
迎える「梨」は、肺・胃を潤してくれる果物です。
「本草備要」の中で梨については、
「生で食べると六腑の熱をとり火を通して食べると五臓の陽を滋養される」
と記載されており、食べ方によって効果が違ってきます。
水分が多く体の熱を冷ます性質を持つので、温燥の時期には生食がピッタリです。
涼燥の時期になって寒くなってきた場合、冷え症やお腹を壊している場合などは
シナモンや生姜などの温性の食材と一緒に煮込んで、コンポートやジャムにする
方法が良いかと思います。
昨日、たくさんいただいた梨で秋梨膏を作ってみました。
この他に貝母や百合を入れて咳に使っても良いらしいので、こんど咳の出ている人に
あげてみようと思います。
〈秋梨膏〉
梨 1200g(5~6個)
大棗 80g
生姜 20g
氷砂糖 100g
蜂蜜 100ml
〈作り方〉
蜂蜜以外の材料を入れて弱火で煮込み水分を飛ばす。
最後に蜂蜜を入れて保存する。
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