アールグレイ日和

春畑 茜(短歌人+里俳句会)のつれづれ。
降っても晴れても、そこにサッカーはある。

開幕の日を待つこころ麦を踏む

2012年02月15日 16時41分33秒 | 短歌あれこれ
来月、Jリーグ開幕。
この時期になると、そろそろ選手名鑑を買いにゆかねば、(なるまいて)。
マガジンの方にするか、ダイジェストの方はどうか、などと
書店でぱらぱら眺めて選ぶのもたのしみのひとつ。
一年で一度しか買わないのだけれど、毎年一度は必ず買っている訳で。
今までに何冊買ったのか、いや、
選びきれずに2冊とも(マガジン&ダイジェスト版)
買ってしまった年もあったっけ。



とにもかくにも書店へGO! と思ったのもつかの間。
今日も90分間走って、
走っているうちに選手名鑑のことをすっかり忘れて
そのまま帰宅。
今日は風がほとんどなくて、比較的楽に走れた気がする。
いや、昨日一日サボったせいか・・・。



*
「短歌人」2011年9月号より

・飛騨の国に奥飛騨ありて快活なるアマツバメに遭ふ旅人われは (渡 英子)

岐阜県は飛騨と美濃からなる。
東海地方に住んでいると、奥飛騨という呼び方を普段聞きなれているせいか、
こうして歌に歌われると、ああそういえば(そうだなあ)、と思うことがある。
愛知県は尾張と三河で、三河には奥三河がある。
この一首、飛騨の国、奥飛騨、といった地名の漢字表記に対し、
アマツバメをカタカナ表記にしているところが魅力。



・訛ある人の伝える転居先「稲敷郡」を五度聞き直す (渡辺幸子)

この歌の「稲敷郡」という地名の存在感。
そして五度聞きなおしたという事実と、訛あるゆえののひびき、そして
その地名が転居先だということ。
なんとも言い難い味があるように思う。



・ジャラジャラがお開きになる午前二時隣の家の電気が消える (さつき明紫)

上句、思わず「ふふっ」と笑ってしまった。
こういう言い方もあるのだ。




*
(けふの即詠/二月十五日)

・世の中の義理まみれなるチョコレート金色の紙剥がせば匂ふ (春畑 茜)



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