今日はちび鯱を連れて、母が昨日から入院している病院へ行った。
名古屋駅から新幹線(こだま)で豊橋まで。
ちび鯱ははじめての新幹線乗車がうれしかったようだ。
途中蒲郡のあたりで海(三河湾)がよく見えた。
病院の面会時間は午後2時からなので、先に実家に立ち寄り父に会う。
見舞いは今週末以降でいいよと、昨日の電話では父に言われていたのだが、
どうにもこうにも母にひと目会いたい一心で来たのだと父に告げると、
今朝の面会の時に、母も私に会いたがっていたという。
以心伝心というものなのか。
それから父の車で病院へ。
病院のそばに蓮田があるのだが、もう花時は終っていて、葉ばかりだった。
数年前にはもっとたくさん蓮田があったはず・・・。
病院の周囲はあちこち調剤薬局が増えていた。それだけニーズがあるということなのだろう。
病室に行くと、母は点滴を受けながら横になっていた。
思っていたよりも体調がすぐれない様子だった。
5月に帰省した折にはあんなに元気な母だったのにと思う。
とりあえず昨日買ったパジャマ数着を渡す。
それから売店で、母からたのまれた日用品を購入。
こんなことぐらいしか今は母の力になれない自分が何だか悔しいし、かなしかった。
数十分話して、今日は帰ることに。
ちび鯱に会えたのがとてもうれしいと母が言う。
「おばあちゃん元気になってね」とちび鯱が何度も言う。
難しいこととはいえ、なんとしても母にはきっと回復して長生きしてほしいと思うのだった。
*
無事名古屋に戻り、自宅近くを歩きながら、
なんだか昨日今日のことは夢のようで、
まだどこか信じられないような、信じたくないような気持ちが私の中にあるように思えた。
夢ならばいつか覚めるのだけれど、これはやはり現実なのだろう。
悪性リンパ腫という母の病名が、私の頭の中でどうしようもない細波のように揺らぐのだった。
*
(けふの即詠/八月二十九日)
・をさなごのやうに声あげ泣きたきを西日にあをく秋草の立つ (春畑 茜)
名古屋駅から新幹線(こだま)で豊橋まで。
ちび鯱ははじめての新幹線乗車がうれしかったようだ。
途中蒲郡のあたりで海(三河湾)がよく見えた。
病院の面会時間は午後2時からなので、先に実家に立ち寄り父に会う。
見舞いは今週末以降でいいよと、昨日の電話では父に言われていたのだが、
どうにもこうにも母にひと目会いたい一心で来たのだと父に告げると、
今朝の面会の時に、母も私に会いたがっていたという。
以心伝心というものなのか。
それから父の車で病院へ。
病院のそばに蓮田があるのだが、もう花時は終っていて、葉ばかりだった。
数年前にはもっとたくさん蓮田があったはず・・・。
病院の周囲はあちこち調剤薬局が増えていた。それだけニーズがあるということなのだろう。
病室に行くと、母は点滴を受けながら横になっていた。
思っていたよりも体調がすぐれない様子だった。
5月に帰省した折にはあんなに元気な母だったのにと思う。
とりあえず昨日買ったパジャマ数着を渡す。
それから売店で、母からたのまれた日用品を購入。
こんなことぐらいしか今は母の力になれない自分が何だか悔しいし、かなしかった。
数十分話して、今日は帰ることに。
ちび鯱に会えたのがとてもうれしいと母が言う。
「おばあちゃん元気になってね」とちび鯱が何度も言う。
難しいこととはいえ、なんとしても母にはきっと回復して長生きしてほしいと思うのだった。
*
無事名古屋に戻り、自宅近くを歩きながら、
なんだか昨日今日のことは夢のようで、
まだどこか信じられないような、信じたくないような気持ちが私の中にあるように思えた。
夢ならばいつか覚めるのだけれど、これはやはり現実なのだろう。
悪性リンパ腫という母の病名が、私の頭の中でどうしようもない細波のように揺らぐのだった。
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(けふの即詠/八月二十九日)
・をさなごのやうに声あげ泣きたきを西日にあをく秋草の立つ (春畑 茜)