アールグレイ日和

春畑 茜(短歌人+里俳句会)のつれづれ。
降っても晴れても、そこにサッカーはある。

五月尽

2005年05月31日 17時45分04秒 | 短歌あれこれ
明日から6月。
気を引き締めてがんばらねばなりませぬ。
なにをって
6月は「サッカー日本代表集中月間」ですし。
W杯アジア最終予選2試合のあとにコンフェデ杯がありますし、
U-20代表は世界ユース選手権大会(於:オランダ)に出場しますし、
ざっと数えただけでも8試合ぐらい(?)は見逃せないわけです。
それに週末はちまちまと国内でナビスコ杯予選もあるので(ジュビロは予選はありませんが)、
ドライアイがますますひどくなりそうな(<すでに重症です)、
いや、私の檄を浴びてうちのテレビがイカレてしまいそうな(<それも困るけど)、
そんな楽しいことづくしの6月であります。

とりあえず6月3日深夜のバーレーン戦に耐えられるだけの体力を養わねばなりませぬ。
はるはた、深夜2時をすぎるとすっかり寝てしまいそうな自分が怖いです(<なさけねえー)。

*
さて、ここからはまじめに短歌の話でも。
「短歌人6月号」より

・頬の上に産毛ひかりて黙るとき男の子とは枇杷に似ている (早川志織・同人1)

・熱帯の繁りのごとし香水が床にこぼれてそののちの香は (多田 零・同人1)

早川さんの歌は下句、多田さんの歌は上句に、それぞれの把握がある。
説得力があると言ってもいい。そしてその把握ではない部分には具体的で的確な描写がある。
どちらの歌も言葉に無駄が無いから独自の把握も生きるというものだろう。





短歌人6月号のこと、ほか

2005年05月30日 18時07分12秒 | 短歌あれこれ
ここ数日「だるい」を連発しながら過ごしていたが、ついに昨日は一日中寝込んでしまった。
本を読むのも辛いのでテレビをぼーっと眺めながら、うつらうつら眠る。
記憶に残っているのは「ちびまる子ちゃん」「義経」など。


*
昨日一日を棒に振ったので、今日は巻き返し(?)をはかるため、午後から机に張り付く。
「短歌人6月号」も少し読む。


・六月の生れといへば空海と小池光とそしてわたくし (大橋弘志・同人1)

・数数の即席麺の味の差を語るマニアは永田吉文  (永田吉文・同人1)


上の2首、どちらも自分自身を上手く差し出している。くすっと笑えるところも魅力か。
空海と小池光に、自分を並べてしまった(!)大橋さんには脱帽。
このお二人、こんな笑える歌ばかり作っておられるわけではなく、


・樹脂製のゆたんぽに湯をそそぎつつ悲しむごとし湯の満つるまで (大橋弘志)

・オーロラの空が恋しいペンギンのように立ってるわが醤油差し (永田吉文)


というような、しんみりした味の歌も今月号に載っている。
そして本日のザ・ベスト・オブ「自虐(?)の歌」↓


・バースデーケーキの上に降る雨を ごみ置き場 ながく見つめていたり (内山晶太・同人2)


バースデーケーキに雨、というだけでも十分カナシイ光景なのに、しかもごみ置き場なのだ。
そして「ながく」見つめてしまうのである。
もしも作者が女性だったら、この上なくみじめったらしくて妙な味わいの歌になってしまったことだろう。
内山さんの歌は毎号たのしみにしている。



日本代表はどうなってしまうのか。

2005年05月28日 18時17分02秒 | サッカー関連
昨日はキリン杯UAE戦。
ここに書くまでもないような寒い内容で、日本はUAEのカウンター(速攻)を一発くらって、あっさりと負けてしまった。

昨日の試合には「小野伸二」(フェイエノールト)がスタメン出場。
小野だけが、小野だけに、光っていた。


*
おがさわら、さんとす、もとやま、かじ、
はっきり言って(と、いうか毎度言っているような気がするが)そのあたりの選手は、もう代表の試合では見たくない。特におがさわらともとやまに関しては、カシマ(Jリーグレベル)ではあれで通用するかもしれないが、ワールド杯レベルでは見られたものではないと思う。
昨日のおがさわらのポジションに「中村俊輔」が入るだけで、たぶんずっとチームの連動性がよくなるのではないか。
俊輔が合流していない昨日の時点でベストの布陣をというなら、小野を1.5列目(トップ下)に置いて、ボランチに遠藤か稲本を加える。おがさわらはベンチ。そのほうが福西の攻撃参加も増えて、よりチャンスが作れたのではないだろうか。

正直なところ、じーこじゃぱんになってからというもの、戦術というものがなさすぎて、見ていて何ともかなしくなるような試合が多い。まだトルシエのほうがずっと(いや、はるかに)マシだったと思うこのごろ・・・。じーこが現役だったころのサッカースタイルに(日本代表が)退化していくようで、見ていてはがゆい思いがする。

このままたとえドイツ大会に出場できたとしても、一勝どころか、大量失点で負けるばかりではないのか。監督を変えるならもう今しか時期がないのではないか。

憤りつつ、しかし止まらなくなりそうなので、このまま今日の日記は終り。



ブログとかミクシィとか

2005年05月27日 18時38分29秒 | つれづれ
短歌人の伊波虎英さんに教えていただいて、ミクシィにも日記を書く。
いまいちミクシィというものがよくわかっていないが、
ま、なんとかなるんちゃう?みたいな感じ。

と、いうわけで以下本日の日記はミクシィに書いた日記より転載↓

*
今夜はキリン杯UAE戦なので
笑金のヒロシも見ずにテレビ観戦の予定(泣)。
昼寝充分、あとは試合開始を待つだけです。
ってゆーか、どうせキリン杯だし。
ジーコの戦術はいまいち(?)だし。
・・・不満爆発の予感・・・。

短歌の話はたぶん3時間ぐらいでアウトしますが、
サッカーとジュビロの話なら、3日間ぐらいは軽くしゃべりつづけると思います。
特技といえば特技ですし、でもやっぱ、3日もしゃべったら、うるさいんちゃうかな。

「塩屋」

2005年05月26日 17時12分24秒 | つれづれ
昨夕、父が肺炎で数日寝込んでいるとの連絡が母より来る。
幸いにも薬のせいか熱は次第に下がり、食欲も出てきたとのこと。
父は来月28日に80歳になる(<小池光さんと同じ誕生日だ。うれしいことに!)。
私としては、父が還暦を過ぎたあたりから、意識的に節目のお祝いを避けている。
喜寿にもこれといってお祝いをしなかった。
ずっと以前に節目のお祝いの後にふっと亡くなる方がまわりに多くて、なんとなく自分の中ではそういう節目のお祝いが父や母を消してしまうように思われたからだ。

それが、今年はどういうわけか、何かささやかにでもお祝いをしてあげた方がいいのだろうかと思うようになった。その矢先に肺炎のしらせを受けたのである。・・・やはりやめておいたほうがいいのだろう。


*
ここ数日、夜中の月がきれいだ。満月は過ぎてしまったが。

・月みればちぢに物こそかなしけれわが身ひとつの秋にはあらねど (大江千里・おおえのちさと)

という歌がなぜか(秋でもないのに)思い出されてしまう。


*
そういえば、ずいぶん昔に大江千里(<こちらはおおえせんり・以下千里くんと呼ぶ)の曲をよく聴いていた時期があった。古いCDはまとめてオークションでファンの方に売ってしまったが、手元にベスト盤のようなものだけ、2枚残してある(はずだ)。
先日テレビでその千里くんがピアノを弾きながら「塩屋」を歌っていたのを偶然見た。たしか病院の薬待ちの時間だったと思う。
病院の、さまざまなノイズのなかに聴こえて来る千里くんの声。なつかしい「塩屋」の歌詞。
千里くんはほぼ私と同じぐらいの年齢だったかと思う。
もう若くはないのだ。

「塩屋」は今どきの言葉で言うなら元彼と元彼女の歌。
塩屋駅の朝に別れ、それぞれの日常へ帰っていくのだ。そしてそののちはもう会わないのだろうと思われた。

そう、それでいい。


時間がたてばたつほど、若かりし日の恋の思い出は、淡いかがやきのようになっていく気がする。
もうその時々の誰とも会いたいとは思わない。