アールグレイ日和

春畑 茜(短歌人+里俳句会)のつれづれ。
降っても晴れても、そこにサッカーはある。

寒餅を噛みしめてみる午後一時

2010年01月29日 13時23分06秒 | 短歌あれこれ
今日は1月29日。
こんなにも年の始まりのひと月が長く感じられることになろうとは。





今日も欠席したいと言うちび鯱をなんとかぐだぐだ説得して
車で学校まで送り、
下校時にはまた学校まで迎えに行くことになっていて、

嗚呼。
こんな日常がいつまで続くのでありましょうか。





そんなこんなの間に、
甥っ子がまた「ハモネプ(青春アカペラ甲子園)」に出場して
~沖の鴎・・・云々、歌って居りました。

そして闘莉王と金崎が揃ってグランパス入団会見をしていたり、
なんというか、時々テレビを眺めるだけで気持ちが和ぐことも
あったりしたのでした。





それでは久々に↓

(けふの即詠/一月二十九日)

・♭(フラット)が増ゆるばかりの日々にして冬木のさきの空を仰げり  春畑 茜



いにしへの廃帝かとも冬の鳩

2010年01月28日 15時01分48秒 | つれづれ
とにもかくにも、
ちび鯱が教室で大怪我をするに至った現場状況のことや、
その後登校拒否になったわが子の心の傷のことや、
いく度かの学校での折衝のあれこれさえ、
ただむなしい限りに過ぎて、
〈ちび鯱を背後からど突き、ロッカーに直撃させて耳を一針縫う目にあわせた〉
その行いを認めようとしない輩に対して、
背後からの悪質なファウルは少なくとも赤札一発退場ではないのか、と

思えば思うほど、
すさまじいほどのストレスと
やり場のない怒りとかなしみに、
嗚呼、と寝込んでいると
今日も学校の保健室から電話が来て、
やっとの思いで登校させたちび鯱が微熱を出しているとのことで、
ともかく
これから車で学校に迎えに行かなければならないわけで。







それでは、行ってまいります。


冬雲や傷癒えぬ子の手をひいて

2010年01月24日 04時47分17秒 | つれづれ
それは今年の成人の日の翌日、1月12日火曜日のことにございました。
ちび鯱が小学校の教室で、耳に大怪我を負ったのでございます。
連絡を受けて、病院に駆けつけました。
学校の養護の先生に付き添われて、ちび鯱は診察までの長い待ち時間をぐったりとしながら耐えて居りました。
救急ではなく、一般受付で受診という形を学校側がとったからでございました。

長い長い待ち時間をへて、ようやく頭のCT検査を受け、
それからやっと脳外科の先生に診ていただきました。
ちび鯱の左耳は、外側からおよそ1センチぐらいでしょうか、ざっくりと裂けて出血して居りました。

一体どうしてこんな大怪我を負わなければならなかったのか。
その日、その時、目にした光景は、想像以上のものでした。

「2針3針縫うかなあ。だけどここ(の部位には)、麻酔が打てないんだよねえ」
そう言って、脳外科の先生は、ちび鯱の傷をしげしげと眺めて居られました。

結局、麻酔なしで傷を縫い合わせることになったのでございます。
看護士さんと、学校の養護の先生と、そして私の三人で、ちび鯱が動いてしまわぬよう、おさえて居りました。
痛みに身をよじりながら喚くわが子の声は、いまも耳に焼きついています。


1針縫ったところで、奇跡的に耳の裂け目がつながったため、処置はそこで終わりました。

「僕、どうしてこんな目に遭わなきゃいけないのかな」
駐車場でそう呟くちび鯱の手をひきながら、私も途方に暮れて居りました。
そのあと、ちび鯱を自分の車に乗せて、どのように家まで帰ったのか。
兎にも角にも家に戻った私たちは、それから続く理不尽なことを想像する余力もなく、
ただぐったりと疲れて居りました。