アールグレイ日和

春畑 茜(短歌人+里俳句会)のつれづれ。
降っても晴れても、そこにサッカーはある。

オオサンショウウオ

2005年11月30日 14時52分53秒 | 短歌あれこれ
今年もインフルエンザの予防接種を受けた。
11月22日の荻原裕幸さんの日記に「痛くなかった」と書かれてあったので、
「あれ?あの注射痛くなかったっけ?」と思って打ってもらったら、やっぱりしっかり痛かった。
ちびは「痛~っ!」とすごい形相になったが、あと一歩のところで泣かなかった。
赤鯱君も「結構痛かったね」と言った。


・・・痛くないなんてやっぱ▲○※■・・・(以下自粛)。






内科でもらった風邪薬がとても眠くだるくなるもので、昨日は一日寝込んでしまった。
名古屋弁では、体がだるかったり疲れていることを「エライ」という。
関西だと「ああ、しんどー」となるのが
名古屋では「ああ、えらー」(語尾は微妙に上がる)となる。
最近は私も上手に言えるようになった(と思う)。
もっと名古屋っぽく言うなら「えりゃあでかんわぁー」(←エライでいかんわ)となるのかどうか。
それがさらに高まると「ど」が付いて「どえりゃあでかんわぁー」になる気がするが、疲れていると発語は短くなりがちで、「えらい」止まりが比較的多いように思う。
この名古屋弁の「ど+」は、英語でいうところの「more+」もしくは「most+」に近い感覚で使われている。
・どでかい(ど+でかい)※でかい=大きい
・ど派手(ど+派手)
・どぎたない(ど+汚い)
など、ぱっと思い浮かぶのはあまりいいイメージではないものを「より一層~だ」と言う時に使われていることが多い。

さて、水質が「どぎたない(=とても汚い)」ことで知られていた堀川(名古屋市内・ここ数年は「堀川浄化」への取り組みがいろいろ行われている)に「オオサンショウウオ」が生息していることが発見されたそうだ。
そこで最近このオオサンショウウオ捕獲作戦(<まだ捕獲されていない)などのニュースが伝えられているのだが、長く生かすために捕獲してより環境のいいところに移すほうがいいのか、現状をそっと見守るのがいいのか、
オオサンショウウオの立場だったらどちらが幸せなのかということを、ちょっと考えてしまった。

オオサンショウウオと話ができたら、ぜひその心境を聞いてみたいと思う。



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(けふの即詠)

堀川のみづに冬日の差す真昼いのちひとつのゆくへを思ふ  (春畑 茜)



J1優勝を争ふ5チームを詠む

2005年11月28日 12時55分25秒 | 短歌あれこれ
(注)本日の日記はオールサッカーネタですが、即詠5首(<これもサッカーネタ)もあり、
カテゴリーは「短歌あれこれ」にしてありますm(_ _)m

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土曜日はJリーグ、浦和vs磐田(埼スタ)。このカードはテレビ放送もなく結果だけを速報で見る。
浦和レッズの優勝への望みをぶったぎる予定が・・・
キム・ジンギュの「今季いちばん印象に残る」オウンゴールで、
あっさりとその望みを明日へつなげてしまった・・・。



・・・来季から日本人選手だけで戦えって!>ジュビロ(・・・怒!)。



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セレッソ大阪がついに首位に立つ。
今週末の最終節でセレッソが勝てばそのまま優勝が決まる。
セレッソが引き分けたり負けたりすると、他の4チームにも優勝の可能性があり、
どこが優勝するのか、ほんとうに終ってみないとわからない。
優勝争いはセレッソ大阪、ガンバ大阪、浦和レッズ、鹿島アントラーズ、ジェフ千葉の5チーム。

J2へ降格するチームはヴィッセル神戸と東京ヴェルディ1969に決まった。
またJ2・3位チームとの入れ替え戦(プレーオフ)出場は柏レイソルに決まった。
対戦相手のJ2・3位チームは最終節の結果次第。仙台か甲府のどちらか、まだわからない。
仙台の監督は、かつて「オフトJAPAN不動の左SB」だった都並である。
そういえばあの都並の「蟹ばさみ」(!)も今ではなつかしくさえ思われる。




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(即詠/J1優勝を争ふ5チームを詠む)

 
・ガンバ大阪首位陥落のそのときをテレビは映す 部屋のゆふぐれ

・浦和こそ聖地と語る友のこゑわれにはあらぬ熱を纏へる

・優勝の望みはかなく思ふとき鹿島の芝に午後の日は差す

・ひたすらに千葉イレブンの背は走る記憶の秋のかがやきのなか

・十二月三日長居のそら晴れて昂ぶるこゑはセレッソを呼ぶ


                          (春畑 茜)





来季。

2005年11月24日 12時43分00秒 | サッカー関連
昨日はJリーグ第32節。
川崎フロンターレvsジュビロ磐田は0-2でジュビロが勝利。
得点者は前田遼一、カレンロバート。

スカパーでもBSでも地上波(<名古屋では)でもこの試合は生中継がなく、試合速報で勝利を知った。
残り試合も少ないので、しみじみと一勝を噛み締めてしまう。
明日、録画放送で試合内容を確認する予定。



Jリーグもあと残り2試合。
ガンバ、セレッソ、鹿島、浦和、ジェフの上位5位ぐらいまでのチームが、まだ優勝の可能性があり、最終節の結果次第というところだろうか。
残り2試合での直接対決はガンバvsジェフのみ。残り2試合の対戦相手を考えると、鹿島や浦和あたりがちょっと有利かもしれない。
現在5位のジェフは次のガンバ戦で勝たないと、望みがなくなる。
こういう状況になるとついつい初優勝のチームを応援したくなるものだが、そういうチームは重圧がかかって、最後の最後にコケてしまう可能性もある。
一体どこが優勝するのだろうか。
・・・ジュビロサポにとっては、すでに優勝争いはかやの外の話なのだが・・・(しんみり)。
とりあえず次の試合で浦和の優勝を阻止できるかどうか、ぐらいだろうか。
でも埼スタだっけか・・・(以下この話題は自粛)。



来季はすでにJ2から京都サンガとアビスパ福岡がJ1復帰を決めている。
また、J1からJ2へ降格しそうなチームも・・・。
応援するチームが昇格することはうれしいだろうが、降格は本当につらいことだろう。
テレビ中継などで一生懸命横断幕を作ってチームを応援しているサポを見ると、
何ともいえない気持ちになってくる。

みんながんばれ。



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清水エスパルスの沢登選手(<ノボリくん)が今季限りで現役を引退するそうだ。
「オフトJAPAN」時代の選手がまたひとりいなくなる。
もうJ1でプレーしているのはジュビロのゴンちゃん(中山)ぐらいだろうか。
ノボリくん、お疲れさまでした。


しみじみと秋の終わりを感じる。





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・さまざまのオシム語録や黄落す  (春畑 茜・「里」11月号)


小雪

2005年11月22日 12時14分24秒 | 短歌あれこれ
暦の上では今日は「小雪」。

おかげさまで、今朝ちびは誕生から四年目の朝を迎えた。
毎日よく遊びよく食べてよく喋る。
この子にもいつか切実に何かを表現したいと思うときが来るのだろうか。


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昨夜は短歌人の高澤志帆さんからお借りしたままになっている(<志帆さんごめんなさい!)「路上」82号(1999年3月)の特集「歌人・小中英之」を再読。
小中さんの作品「冬瓜」(20首)を筆頭に、
「総論」として、西王燦さん、松坂弘さん、鈴木竹志さん、雨宮雅子さんがそれぞれ文章を書いておられる。どの文章も読み応えがあり、歌人小中英之の魅力をそれぞれの距離感で存分に語っていると思う。
また「鑑賞・小中英之三首」には松平修文さん、村野幸紀さん、大和類子さん、小高賢さん、三井ゆきさん、西勝洋一さん、今野寿美さん、伊藤一彦さんがそれぞれ丁寧な鑑賞を書いておられる。
それから「小中英之初期歌篇」(佐藤通雅・編)として262首が掲載されていて、1961年(昭和36年)から1970年(昭和45年)までの「短歌人」の表紙が小さく載っている。
特集の最後は佐藤通雅さんの「小中英之初期歌篇の世界」が11ページほど。
その終わり近くに佐藤さんの印象深い言葉がある。

「ここには現代短歌の忘れ去ってきたなにか、忘れてはならないなにかがある、それを小中は地の底をせせらぐ水のごとくに紡いできた」



・いつもわが記憶に花の咲きてをり寒くしあれば雪となるまで (小中英之「冬瓜」)




十一月二十一日。

2005年11月21日 16時28分20秒 | 短歌あれこれ
今日11月21日は短歌人の小中英之さんが亡くなられた日。
明日22日にうちのちびが四歳になる。
小中さんが亡くなられた翌朝、うちのちびは生れた。
とても空の青い日だった。
あれから四年の月日が過ぎたのだとしみじみ思う。



・むらさきの秋果を盛りて籠あれど明日といふ日はわが死後ならむ
                           小中英之『過客』