現在のサッカーU-21日本代表監督は反町氏だ。
彼はJリーグ発足当時、唯ひとりのサラリーマン・Jリーガーだった。
チームの母体企業の社員であり続けることを選択し、
当時の横浜フリューゲルスとプロ契約をかわさなかった選手だったのである。
こういういきさつや真面目なプレーぶりも含めて、反町という選手は現役時代も、
そしてアルビレックス新潟での監督時代もなかなかに高い人気があった。
その反町氏がU-21日本代表監督に抜擢された時、わたし自身も大いに期待した。
しかし、ここ数試合を見る限り、この世代の悪い因習を踏襲してしまっているように思えてならない。
「平山に(ボールを集め)、
平山へ(とにかくパスを出し)、
(良くても悪くても)平山を(使い続ける)」
これは先のWユース世界大会で〈あの大熊監督〉がこだわり続けたやり方だ。
しかし結果は散々なものであった。
なぜこの世代の代表監督はこぞってあの「平山」に打開策を見出そうとするのか。
果たして平山は反町が期待してやまないほどのフィールド・プレーヤーなのだろうか。
確かに相手が格下であれば、たとえその動きが鈍くても、平山は生きる。
しかしこのU-21日本代表が目指す先が北京五輪出場となると話は別だ。
「電柱サッカー」「土星サッカー」と呼ぶのもむなしいような戦術に、
綺羅星のような才能あふれる選手達を無駄にしたくはないのだ。
ジェフの水野、FC東京の梶山、鹿島の増田、ガンバの家長、名古屋の本田、ジュビロのカレンロバート・・・。
このような面々にあんな電柱頼みのサッカーをやらせるなんて、もったいないではないか。
「大熊ジャパン」の過ちを、「反町ジャパン」がふたたび重ねてはならないのだ。
さて、明後日29日(水曜日)23時より、
このU-21日本代表vsパキスタン代表の試合中継(アジア大会)がある。
たとえこの試合で電柱サッカーが功を奏したとしても、
わたしは絶対にあんなサッカーは認めたくない。
試合に勝ったらそれでいいという問題ではないのだ。
この世代には将来W杯本大会への夢もあろう。
個々の能力を存分に開花させて内容のある勝利をと願うばかりだ。
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ひさびさにサッカーを語ってしまったではないかっ(悩)。
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(けふの即詠/11月27日)
・「反町」とコールするときわが声に十三年はよみがへり消ゆ (春畑 茜)
※Jリーグ開幕は1993年。