《 国 銅 (上・下) 》
箒木蓬生 著
新潮文庫
聖武天皇は
大仏建立・・・万民の幸福と国家繁栄祈って天平15年10月(西暦743年)大仏の造立の詔を発願した 工事は紫香楽の宮で開始されるが翌年、工事は紫香楽京から平城京へ移される 何千人もの人夫が日本全国/各地から駆り出されました
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東大寺 山門
2010.11.21(日)~11.22(月)
大仏殿 金堂
国銅(上)
箒木蓬生著
長門の国(山口県)・・・「国人」もその一人でした 17歳で課役に駆り出された「国人」、銅山の採掘夫という苦役に放り込まれ、5年の銅山生活の後、15人の士丁仲間と瀬戸内海を船で都(奈良)へと送り出される
30日を越える船旅・・・役人に監視され櫓漕ぎに酷使される日々でした それでも湊々で集落の風景は変わり人々の暮らしも変わる・・・・・都(奈良)での5年の仕事を終え、大仏鋳造の重労働を終えた「国人」ら3人は帰国の途に 課役を解除され放り出される
国銅(下)
箒木蓬生著
往路は役人に守られる・・・帰路は川を遡り琵琶湖を北上し、若狭から長門(山口県)へと、日本海沿岸の湊々を渡ってゆく 苦しみの連続にもかかわらず、人を恨むことも無く、人を許し人を受け入れる「国人」 人間としても成長していく
平凡に誠実に生きる大切さ・・・を理解するようになる 自らの知恵を頼りに自らの足で長門(山口県)へ帰る日々が描かれます 船と徒歩だけが移動の手段だった天平の時代に、人々が帰る先々で見たであろう古代日本の風景が、次々と展開していきます
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67歳/東大寺/大仏建立物語
天平時代にタイムスリップ
2010.11.21(日)~11.22(月)
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