《読書会》 金子みすず物語⑤

2011-12-07 06:10:25 | 読書/人生を考える

《 教科書に採用

金子みすずの詩


 小学校の教科書に採用

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 「わたしと小鳥と鈴と」


私が両手をひろげても

 お空はちっとも飛べないが

飛べる小鳥は私のように

地べたを速くは走れない

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 私がからだをゆすっても

きれいな音は出ないけど

あの鳴る鈴は私のように

たくさんの歌は知らないよ 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 鈴と、小鳥と、それから私

みんなちがって、みんないい

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 教科書に採用

「わたしと小鳥とすずと」

 

 

 

与田準一評


こどもは大人の始め・・・“こどもは人間の始まり” 大人に生長するにつれ、こどもから始まった自分だということを、いつもいつも思い出しているわけにはいきません でも 子どもは大人の始め、こどもは人間の始まりなのです

 

こどもの頃しか感じない・・楽しいこと、こどもだったからこそ空想することのできた素晴らしいこと、それは  “こどもから始まった自分だったこと” を忘れるのと一緒に忘れがちです

 

みすずの童謡は・・・小さいもの・力の弱いもの・無名なもの・無用なもの・地球という星に存在する、すべてのものに対する、祈りの詩 詩からはほのぼの温かさが立ちのぼって、幸わせに包まれます

 

1984年出版・・・みすずが生きた大正12年は日本の童謡の全盛期でした 瞬く間に有名になり現在では「わたしと小鳥とすずと」が小学校の国語教科書に採用されています  地元長門市でも、みすずの再評価が始まった

 

 

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金子みすずの童謡は魂の深みで味わう

ファンタスティックで優しくて

こころの奥深くまで見つめている

 

 

 

 

 

 

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