《 教科書に採用 》
金子みすずの詩
小学校の教科書に採用
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「わたしと小鳥と鈴と」
私が両手をひろげても
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のように
地べたを速くは走れない
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私がからだをゆすっても
きれいな音は出ないけど
あの鳴る鈴は私のように
たくさんの歌は知らないよ
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鈴と、小鳥と、それから私
みんなちがって、みんないい
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教科書に採用
「わたしと小鳥とすずと」
与田準一評
こどもは大人の始め・・・“こどもは人間の始まり” 大人に生長するにつれ、こどもから始まった自分だということを、いつもいつも思い出しているわけにはいきません でも 子どもは大人の始め、こどもは人間の始まりなのです
こどもの頃しか感じない・・・楽しいこと、こどもだったからこそ空想することのできた素晴らしいこと、それは “こどもから始まった自分だったこと” を忘れるのと一緒に忘れがちです
みすずの童謡は・・・小さいもの・力の弱いもの・無名なもの・無用なもの・地球という星に存在する、すべてのものに対する、祈りの詩 詩からはほのぼの温かさが立ちのぼって、幸わせに包まれます
1984年出版・・・みすずが生きた大正12年は日本の童謡の全盛期でした 瞬く間に有名になり現在では「わたしと小鳥とすずと」が小学校の国語教科書に採用されています 地元長門市でも、みすずの再評価が始まった
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金子みすずの童謡は魂の深みで味わう
ファンタスティックで優しくて
こころの奥深くまで見つめている
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