ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『大都会 PART III 』#34

2018-11-07 08:55:41 | 刑事ドラマ'70年代









 
☆第34話『ストリート・ガール』

(1979.5.29.OA/脚本=柏原寛司/監督=櫻井一孝)

長谷直美さん(当時23歳)のゲスト回です。既に『俺たちの朝』で注目され、『太陽にほえろ!』のセミレギュラーを務めながら『大追跡』のレギュラーを終え、タイミング的には『俺たちは天使だ!』に出演される直前ぐらいでしょうか?

脚本の柏原寛司さんが長谷さんファンで、長谷さんの新たな魅力を引き出すべく「売春婦」という思い切った役柄を「あて書き」されたんだそうです。

「ベンケイ」こと宮本刑事(苅谷俊介)が風紀課に頼まれて買春男を装い、摘発しようとしたストリートガール(長谷さん)が逃走中に殺人現場を目撃してしまう。

犯人は現金輸送車襲撃を企む凶悪な犯罪グループで、口封じに命を狙われる彼女を守ろうとしたベンケイが負傷。

そんなベンケイを献身的に看病し、また彼に手柄を立てさせようと危険を冒し、犯人グループから情報を探りだすストリートガール。

もちろん、クライマックスはいつもの暴力と大味な銃撃戦で万事解決。主役は完全にベンケイなのに、最後は例によって黒岩デカチョウ(渡 哲也)のカッコいい独り歩きで幕を下ろします。

売春婦を演じても爽やかな長谷さんと、あんな厳つい顔なのに温かみを感じさせる苅谷さん。そんな二人の得難い個性が心地よい余韻を残します。

この淡いロマンスは好評を得たようで、後の『西部警察』でも「ジン」こと兼子刑事(五代高之)を主役に、同じく長谷さんゲスト&柏原さん脚本でリメイクされてます。(第41話『バニシング・レディ』)

確かに、長谷さんのセクシーさと純朴さ、苅谷さんの武骨さと優しさ等、キャラクターの多面性を活かしたナイスなエピソードだと思います。

しかし、それにしても長谷直美さん、可愛いです。後の『太陽にほえろ!』におけるマミー刑事役も、この可愛らしさをもっと活かして欲しかったですね。
 

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2 コメント

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Unknown (相模警察本部)
2018-11-07 13:39:02
>同じく長谷さんゲスト&柏原さん脚本でリメイクされてます。(第41話『バニシング・レディ』)

ジン刑事が大好きだった私にとって、めったにないジン主役回(笑)の中でも一番好きな回です。
『兼子刑事暁に死す』、当時観ながら泣きましたf(^^;
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>相模警察本部さん (ハリソン君)
2018-11-08 00:08:55
一見、優男風なのに意外と武骨なジンは確かに魅力的でしたね。先に殉職したタツやその後任リュウよりよっぽど格好良いと私も思います。
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