ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『ロボット刑事』#01~#02

2023-04-09 18:50:13 | 特撮ヒーロー

『ロボット刑事』は1973年4月から同年9月まで、フジテレビ系列の木曜夜7時枠で全26話が放送された、石森章太郎原作&東映制作による特撮テレビドラマ。先日「東映チャンネル」で集中放映されました。

水木一郎アニキが主題歌で「K! K! ロボット刑事K!K!K!」ってシャウトされてたから、タイトルにも「K」が付くと思い込んでる人が多いと思う(私もそうでした)けど、実際は『ロボット刑事』が正式タイトルです。

映画『シン・仮面ライダー』で松坂桃李くんが声をあてた「K」は刑事じゃなさそうだけど、このロボット刑事がゲスト出演したようなもんですよね。丁寧かつソフトな口調も忠実に再現されてました。



密室殺人事件の現場を検証中だった芝刑事(高品 格)と新條刑事(千葉治郎)の前に突如現れた「K」は、警視庁・特別科学捜査室に配属された犯罪捜査用ロボットだった!

のちの『ロボコップ』みたいに誕生までのいきさつが紹介されることも無く、ホントにいきなり登場して刑事を名乗るもんだから、そりゃ劇中の刑事たちは驚くし、我々視聴者だって面食らいます。



↑この女神像みたいな巨大要塞「マザー」がどうやらKの生まれ故郷で、そこに開発者の霧島博士(君 夕子)が住んでるらしいけど、最初の2話では何の前触れもなく突如現れるもんで、我々視聴者はまた面食らいますw



これまでの経験が活かせない科学捜査をメインとする部署の室長にいきなり任命され、Kの面倒を見る羽目になった芝刑事は、彼を「機械人形」「鉄屑野郎」と呼んで毛嫌いします。

だけどその背景には、愛する妻を交通事故で亡くした(つまり機械に奪われた)トラウマがあるようで、やがてKの真っすぐな正義感や人間以上の優しさに触れ、徐々に彼を認めるようになります。



芝の娘たち(紅景子、加賀由美子)は早くからKを支援。ちなみにK専用のパトカー「ジョーカー」は西部署のスーパーZばりにガルウィング仕様、おまけに空も飛べちゃいます。最高飛行速度は時速800キロメートル!



本作はJAC(ジャパンアクションクラブ)が初めて単独でアクションを担当したテレビ番組ってことで、総師=千葉真一さんが最初の2話だけ、新條刑事の兄=新條弁護士としてゲスト出演!



実弟=千葉治郎さんとの共演作は他にもあれど、役柄上でも兄弟って設定なのはレア(もしかして唯一)かも?



Kは最初からロボットなので「変身しない特撮ヒーロー」として異色の存在。創り手は本作をヒーロー番組というより「刑事ドラマの1バリエーション」と捉えておられたようで、確かに戦い方も(ロボットどうしなのに)人間臭いです。



敵組織「バドー犯罪シンジケート」が送り出す(正確には巷の犯罪者どもにレンタルする)毎回のロボットたちがまた個性的! これには当時大ヒット中だったアニメ『マジンガーZ』(に出てくる機械獣) の影響もあったみたいです。



カッコ良さでは仮面ライダーやキカイダーに及ばないけど、Kの素朴なキャラクターが好ましいし、SFサスペンスとしての面白さに刑事物らしいペーソスもあり、この唯一無二の世界観こそ現在の技術でリメイクすべきかも?って、私は思いました。


 


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