2013年の春シーズンにテレビ東京の水曜深夜枠で全12話が放映された、週刊アサヒ芸能の連載マンガを実写化した45分枠(正味30分)の連ドラ。佐藤二朗さんが主演してること以外、全く予備知識なく観たもんで、驚きましたw
いちおう事件が起きて、容疑者が城西警察署に連行され、主人公の立花警部が取り調べをするんだけど、全編ひたすらメシの話しかしないんですよねw タイトルの「めしばな刑事」とはそういう意味だった!
しかも、第1話のお題は立ち食いソバ、第2話は袋入りインスタントラーメンと、身近なものばかり。「食」をテーマにしたドラマは女性向けと私は決めつけてましたが、本作に限っては男性向けでしょう。
なにしろ婦警役のレギュラーが、AKB48でお色気担当だった河西智美さんに、セクシーグラドルから女優に脱皮中の間宮夕貴さんと佐々木心音さんという、キャスティングから見ても明らかにオッサン目線w 素晴らしい!
Wikipediaによる原作漫画の解説には「従来のグルメ漫画と趣を異にするのは、素材・栄養・調理法などに触れることが非常に少なく、店のサービス体制や歴史、あるいはその商品の価格・コンセプト・登場した時代背景や変遷に焦点を当て、さらには食べるシチュエーション・食べ方・食感にまで言及しておきながら味のことにはほとんど触れず、題材となる食材への『愛情』を語り尽くす点にある」と記されており、ドラマ版はそれをほぼ忠実に映像化してます。
グルメには全く興味が無い私だけど、こういう庶民的なものなら楽しめるし、特に第2話のお題=袋入りインスタントラーメンは私が地球上で最も愛する食品ですからw、笑ったし勉強にもなりました。
袋入りインスタントラーメンの王様が「サッポロ一番」であることに異論は無いし、その中でも「しょうゆ味」を推す立花警部は「さすが、分かってらっしゃる!」って思ったしw、その残り汁で雑炊を作るとメチャクチャ美味いっていうのはトリビアでした。
他にも「チャルメラ」「出前一丁」「チキンラーメン」「うまかっちゃん」「マルタイラーメン」「昔ながらの中華そば」「中華三昧」「マルちゃん正麺」「日清ラ王」等が登場し、勿論どれも素晴らしいんだけど、私がこよなく愛する「エースコックのワンタンメン」がスルーされてたのだけは残念。
チキンラーメンをお湯無しで噛ることを「専門用語でストレートと言うんだ」にも笑いましたw 専門用語ってw
徹頭徹尾そういう話しかしないもんで、これを「刑事ドラマ」のカテゴリーに入れて良いのか迷いましたけど、立花警部のメシ話が最終的には事件解決に繋がっていくシステムに、一応なってるんですよねw だからこれも一応リッパな刑事ドラマです。
ただ、その回のテーマとは関係ない、タイアップのお店を紹介するコーナーがある辺りに、民放テレビの限界を感じたりはします。そればっかりは仕方がないんでしょう。
毎回取り調べ室に乱入し、立花警部と激論(例えばサッポロ一番とチャルメラ、どっちの醤油味がチャンピオンか?などw)を交わすコワモテ課長に小沢仁志さん、副署長に温水洋一さん、情報屋に梅垣義明さん、といった俳優陣が脇を固めておられます。
食のウンチクもさる事ながら、佐藤二朗さんの話芸が全編に渡って楽しめる点でも、これはなかなかの掘り出し物かも?
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