ハリソン君の素晴らしいブログZ

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『新宿鮫』シリーズ '95~'02

2019-03-29 12:00:37 | 刑事ドラマ HISTORY







 
ハードボイルド作家・大沢在昌さんの代表作『新宿鮫』シリーズをNHKがBS2にてドラマ化した作品。

第1シリーズ『新宿鮫/無間人形』は'95年4月、第2シリーズ『新宿鮫/屍蘭』は'96年の5月から6月、単発スペシャル『新宿鮫/毒猿』は'97年の12月、最終シリーズ『新宿鮫/氷舞』は2002年の4月から5月にそれぞれ放映されました。

キャリアでありながら警察上層部との軋轢から、所轄の新宿署防犯課に飛ばされた孤高の主人公=鮫島警部に扮したのは、もうそろそろ刑事役にはウンザリされてたであろう舘ひろしさん。

だけど基本的にオファーは断らないのが石原プロの方針らしいし、NHKでの初仕事となれば心構えもまた違った筈。お気に入りの『刑事貴族』と同じハードボイルド路線だし、この鮫島警部は舘さんご自身も以前から演じたかった役との事で、少なからずやり甲斐はあったんじゃないでしょうか。NHKとしても初の本格刑事ドラマで気合いが入った事でしょう。

ただ、私はよく知らないけど原作小説のイメージには'93年公開の映画版『眠らない街/新宿鮫』の鮫島=真田広之さんの方がずっと近いそうで、何をやっても「舘ひろし」になっちゃうNHK版には賛否両論あったみたいです。

私自身は当時ほとんどTVドラマを観てなくて、舘さんの『新宿鮫』もチラッとしか観てないんだけど、確かに「ああ、いつも通りの舘さんだな」って、妙に安心したような記憶はありますw

それまで舘さんが演じた刑事は軍団の一員だったり相棒がいたりしたけど、警察内で完全に孤立した「一匹狼」というキャラクターはおそらく初めてで、芝居は一緒かも知れないけどw、また違った見所があるでしょうから、機会があればちゃんと腰を据えて観直したい作品です。

後にやはりNHKのBSプレミアムで舘さんが神田正輝さんとダブル主演される『クロスロード』シリーズは、もしかすると鮫島警部のその後をイメージして創られた作品なのかも?っていう思いもあり、興味深いです。

『新宿鮫』シリーズのキャストは舘さんのほか、鮫島の14歳下の恋人=晶に久松史奈、川村かおり、島谷ひとみ。唯一信頼できる上司=桃井課長に河原崎長一郎、寺田 農。鮫島を目の敵にする同期キャリアの香田警視正に永島敏行。

さらに草刈正雄、多岐川裕美、香川照之、勝野 洋、鷲尾いさ子、黒沢年男、津川雅彦、黒木 瞳、、原田芳雄、西田敏行、本上まなみetc…といったゲストが加わる豪華俳優陣。代官署や七曲署で舘さんと絡んだ女優さんがおられるのも私的には見所です。
 

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2 コメント

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Unknown (刑事マニア)
2019-03-29 21:14:48
銃撃戦や爆破シーンがあったりとNHKのドラマにしては珍しい作品でした。それとやたらと専門用語を使うのでテロップが多かったです。作品としては十二分たのしめます。ソフト化もされてます。
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Unknown (harrison2018)
2019-03-29 21:54:27
そう言えば劇中でやたら警察用語のテロップが出てましたね。当時、そこまでリアルに警察を描いたドラマはまだ無かったように思います。NHKで刑事物をやるからには、っていう気概を感じますね。
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