ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「宮内 淳 in 太陽にほえろ!'78」―1

2019-11-04 09:00:46 | 刑事ドラマ'70年代









 
ますますモミアゲが伸び、黒を基調にしたコスチュームも定番化し、後期ボンのビジュアルがすっかり完成されました。このスタイルは『太陽にほえろ!』卒業後の主演作『あさひが丘の大統領』にも引き継がれていく事になります。

さて、これから迎える『太陽にほえろ!』放送300回記念イベントシリーズは、ボン=宮内淳さんのプロモーション強化月間という側面もあったように思います。

#298『われら七曲署』を皮切りに#302『殺意の証明』、#303『お人好し』とボン主演作が続き、先輩刑事が主役の#299『ある出逢い』、#301『銀河鉄道』でも相棒役はボンが務めました。

そして峰竜太さんをゲストに迎えた#303では、宮内さんの歌手デビュー曲となる挿入歌『夕焼けの街』が劇中で流れます。

新人ロッキー(木之元 亮)の売り込みが一段落したのと同時に、ボンの人気ぶりが見過ごせないレベルにまで加熱してる(それを利用しない手はない)ことに、制作陣がようやく気づいたのかも知れません。

それと前回書いたように、この時点では'78年秋(日本テレビ開局25周年記念番組)の目玉として「ボン殉職」が想定されてた筈で、その序章的な意味合いもあったんじゃないかと勝手に想像してます。

結果的に殉職は翌年夏まで持ち越しになりますが、その替わりに敢行された北海道ロケの前後編はやはりボンが主役だったし、夏にはアルバム『宮内淳ファースト/ひとりのメロディ』も発売され、劇場映画にも初出演(翌年正月公開の『悪魔が来りて笛を吹く』)と、'78年はボンの年だったと言っても過言じゃない大活躍ぶりでした。

もし、この人気絶頂期のうちに殉職しておけば、番組の運命も宮内さんの役者人生も少し違ったものになってたかも?って、思わなくもありません。

まぁそんな不毛な話はともかく、宮内さんの歌は決して上手くはないけど耳に心地好く、楽曲もまた素晴らしい。特にファーストアルバムは隠れた名盤だと私は思ってます。

アマゾン等で中古盤が入手可能なので、再放送で最近ファンになった方にはオススメしておきます。(アナログレコードだけど、CDへのダビングサービスもありますからね)
 

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