









ボス(石原裕次郎)の一般的なイメージと言えば「七曲署の電話番」かも知れませんが、番組初期はけっこうアクティブに現場で捜査もしてました。また、テキサスの時代(3~4年目)辺りまでは、ボスのちょっとしたロマンスもよく描かれたもんです。
この第9話じゃボスがほとんど出ずっぱりの大活躍で、初めてプライベートな部分も描かれてます。(替わりにシンコが欠場、マカロニも出番少なめ)
そして、ボスが棲むマンション階下で喫茶店を営む、ボスの「ガールフレンド」こと紀子役で、松岡きっこさんが登場します。
『キイハンター』の流れを汲むTBSのアクションドラマ『アイフル大作戦』『バーディー大作戦』や、深夜番組『11PM』等で活躍された女優さんで、イケメン俳優・谷 隼人さんとのおしどり夫婦ぶりも有名でした。
ほか、松岡さんの妹役で徳永れい子、ボスの隠し子(?)の母親役で川口節子といった女優さん達も登場します。
☆第9話『鬼刑事の子守歌』
(1972.9.15.OA/脚本=鴨井達比古/監督=手銭弘喜)
紀子とのデート中、自宅マンションで男の転落死体が発見されたとの連絡を受け、ボスが急いで帰ってみたら驚いた!
死んだ男は、4階にあるボスの部屋から転落していた! しかもボスの部屋には男女が酒を酌み交わした痕跡があり、侵入には合鍵が使われていた! そして更に、ボスの寝室ベッドに見知らぬ赤ちゃんが眠っていた!
愛人&隠し子の存在が疑われる中w、仕方なく赤ちゃんの面倒を見るボス。すると今度は宅配便で時限爆弾が送りつけられ、寝室を吹っ飛ばされた!
一体、ボスの留守中に部屋で何が起こったのか? 犯人はなぜ、ボスの部屋の合鍵を持っていたのか? そして赤ちゃんの父親は本当にボスじゃないのか?w
ミステリーとしてもかなり面白いし、モテモテのボスがなぜ結婚出来ないのか、その理由がよく分かるエピソードでもあります。
しかも、こっそりボスをガードする為に、マカロニ(萩原健一)・ゴリさん(竜 雷太)・殿下(小野寺 昭)の若手トリオがマンションに棲むホステス達をナンパし、それぞれの部屋に上がり込むというハレンチな場面まである!
殿下は半裸のホステスに迫られ、ゴリさんはパンツ一丁で部屋から叩き出される等w、後年の『太陽』じゃ有り得ない展開も大きな見所になってます。(ちなみにマカロニはナンパ失敗w)
松岡きっこさんはとてもチャーミングで、まだ若いボスとお似合いのカップルに見えたけど、2人のその後が描かれる機会はありませんでした。
事件に忙殺されてマトモにデートも出来ない上、あまりに女心に対して鈍感なのが、どうやらボスが結婚出来ない理由みたいです。(実はもっと決定的な理由が後のエピソードで明かされるんだけど、それは後付けの設定と思われます)
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