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源氏物語と共に

源氏物語関連

源氏物語のミュージカル

2010-06-25 12:30:34 | 日記
梅雨に入って、いよいよ蒸し暑くなってきました。

早朝、FIFAワールドカップで、日本は勝ちました。
アウェイでは、はじめて。
眠いけれど、やはり日本人として嬉しいですね\(^o^)/

さて、梅雨といえば源氏物語ではやはり雨夜の品定め!
長雨の徒然に光源氏と男達のよもやま話が語られ、
その後、空蝉、夕顔への導入話となっています。
もしかしたら、藤壺との密会もこの頃だったりするのかもしれません(笑)

さて、
源氏物語featuring 大黒摩季「僕は十二単に恋をする」というミュージカルがこの秋、
東京天王洲の銀河劇場であるそうです。
http://www.gingeki.jp/performance/index.php?date=201010
出演者の中に
元宝塚トップスターの紫吹淳さんの名前があるので、
光源氏は彼女かもしれないし、
全く違う内容のミュージカルかもしれませんが、ご紹介まで。

そして本屋さんで、林望さんの源氏物語訳があるのを発見。
林真理子さんも出ています。

他にも古本屋さんに、
有名な武田宗俊さんのご本を見かけました。
いわゆる紫系と玉鬘系説の方です。

登場人物が光源氏を除き、両系列では
絶対にかぶらないという所が本当に不思議だと思います。

また、奈良にあるという写本大沢本や
他の写本の話を聞く機会があり、
果たして今普及している源氏物語の本文が
必ずしも正しいとも限らないという説にも納得しそうです。

現代の元になっている定家の青表紙本は本当に正しかったのか。
文面が写本によって違うという事。昔の研究書も違いがあるようです。

印刷が無かった時代、筆で写すのは間違いも多かったでしょう。
定家の鎌倉時代でさえ、様々な写本が伝わっているのですから、
本当の原文を推定していく事は、大変な作業ですね。

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冷泉家 王朝の和歌守展

2010-06-02 09:35:43 | 日記

お天気にも恵まれて、
やっと京都文化博物館へ見に行ってきました。
あまりにも沢山の展示品があって、最後は疲れましたが、
国宝や重要文化財の貴重な展示品を見る事が出来て
本当に良かったです♪

冷泉家が残したこの品々は、日本の宝です。
鎌倉時代に、藤原定家という人が古典作品を研究し、
写本してくれたおかげで、
現在も貴重な書物が伝わっている事に、
大変感慨深いものがありました。
それを代々守ってくれた冷泉家にも感謝です。

国宝の名月記は、細かい記述に
当時の様々な様子がわかります。

この時代に現れた彗星の事まで載っており、
定家は問い合わせもしていました。
その答えでさえ、一緒に載っていましたので、
本当に細やかな日記でした。
また誰が訪ねてきてどの写本を貸したという表記も細やかでした。

また紙で人形を作って、
色々な催しのリハーサル(覚え書のようなもの)の表示もありました。
どこから入ってどこから出るか。昔も儀式は大変だったのですね~

一番驚いたのは、沢山の私家集の存在です。
紙も筆も素晴らしいものが多くありました。
様々な名筆が見られ、紙の装飾が凝った写本も多く残っています。
時代によって、紙の装飾も、寸法も変遷していきますが、
現実に生きた人達の存在を知らせてくれます。

時代によっては、僧までも、和歌を写したり、
表紙・裏表紙に絵がありました。当時の貴重な資料です。
また和歌を僧はカタカナ表記で写したというのもはじめて知りました。

天皇でさえ、写本を借りていました。
その代々の天皇の直筆もそれぞれ個性的で、面白かったです。

前期展示は見られなかったのですが、
和歌の変体仮名を読めないのは残念でした。
前期と作品が変わっているので、両方を見たかったですね~
源氏物語の和歌を混ぜ込んで新しい和歌が作ってあったり、
当時の人達の教養がしのばれます。
源氏釈も生で見られたのはラッキーでした。

今回あまりにも近づきすぎて、
ガラスに頭をゴンと打つ人の音が多かったのには失笑でした~
また例の七夕の儀式なども、実際に飾ってありました。
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文化博物館の入口には、紫式部像があります。
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その後、近くのイノダ本店で珈琲をいただいて帰りました。
美味しかったです♪
暑くなったので、うっかりアイスを頼みましたが、
お水のコップまでイノダの印があったのには驚きでした。
(印マークがいつものじゃなかった?)
ホットなら、例のしっかりしたカップに、イノダ印がついていると思うのですが。
70周年記念というスプーンをお土産にもらいました。
イノダは喫煙席ではない、奥の洋館がお勧めです。
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今回は、少し風邪気味だったので、
あまりあちらこちらへも寄らず、
遅くなったお昼を食べ、お漬物など買って帰りました。

またゆっくり京都には行きたいものです♪
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ルノワール展

2010-03-02 14:05:56 | 日記

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日曜美術館を見て絶対に行きたくなり、
日程が合いましたので
新国立美術館のルノワール展を見てきました。


以前にこういう催しへ行った折に
実物を見てちょっとガッカリした画家もいたのですが、
ルノワールは、本当に素晴らしかった!


絵にこんなに感動したのも久しぶりです。
きっと私の好みに合ったのでしょう。


さりげない日常や風景、花の表現も素晴らしかった♪
特に奥さんの故郷で書いたという絵は
どれもが温かみがあってとても良かった。
飼い犬までもが可愛くキャンバスの中で描かれていました。
田園風景も良かったです。
花の表現も綺麗で、
薔薇の花の種類は何だろうと思って見ましたが、
特定は出来ませんでした。


絵には詳しくないけれど、
私はやはり老年期より中期の色合いの絵が好きです。
人物画も美しくかつ繊細な表現。
静物画はセザンヌかと思ったものもありました。


やはり印象派の絵は好きだと改めて思いました。


帰りにアンケートをしっかり書き、感動を伝えました。


美術館の照明が比較的明るかったこともとても良かったです。
白が効いた絵のせいか、人物の肌色も美しく感じ
全体に輝いた作品が多かったように思います。


売店にばらのお菓子まであったのには驚きましたが、
関西でもあるようなので、今度はゆっくり見たいものです。
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あも

2010-01-14 09:34:00 | 日記

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源氏物語から少し脱線しますが、和菓子の紹介。


最近、叶匠寿庵の「あも」が気に入っています。


「あも」とは、平安時代の宮中の女房言葉で「お餅」のこと。


この女房言葉は今も伝わっています。
「おまん」は饅頭のこと。「おかか」は削り節。
女房言葉wiki もご参考に。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%88%BF%E8%A8%80%E8%91%89#.E8.AA.9E.E9.A0.AD.E3.81.AB.E3.80.8C.E3.81.8A.E3.80.8D.E3.81.AE.E3.81.A4.E3.81.8F.E3.83.91.E3.82.BF.E3.83.BC.E3.83.B3


大塚ひかりさんの源氏物語をボチボチと読んでいますが、
若菜以降はどうもテンションが下がってしまいます。


彼女が解説でいわれる所の、
『源氏物語を読むと、人はなぜ悩むのか、人は何のために生きるのか、
人の一生とは何なのか、といった根源的な問いにぶち当たります。
そして、それこそが文学なのでは・・・と私は感じずにいられないのです』(横笛)


「根源的な問いにぶち当たること」全く同感です。
だからこそ私は好きである源氏物語が次第に嫌いになっていくゆえんかもしれません。


何となく読んでいて気持ちが暗くなっていくので困ります。


このあたりの解釈はまだ読み足りなくて、違っているかもしれません。
山本淳子先生は、和歌一つをとっても、希望的な解釈だったと思いますから。


ホームドラマ的ドタバタ劇「夕霧」の巻はカットしたいです(笑)
柏木を持ち上げ「あはれ柏木」で終わる「横笛」後は、
しっとりした御法へ飛んで欲しかった。


絵巻でも有名な「御法」の3人の和歌場面は、しみじみしたものがあります。
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明けましておめでとうございます

2010-01-06 11:20:24 | 日記

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今年も拙い文章ですが、
どうぞよろしくお願いいたします。


暮れにNHK趣味悠々で百人一首の仮名散らし書きなるものを見ました。


何となく納得しました~
和歌の散らし書きには色々なパターンがあるのだと知りました。
それで和歌の歌ははっきりわからないものも多いのですね~
大桃さんのブログにも載っています。趣味悠々サイトでご覧ください。


昨年は親の事などで忙しく、次第に源氏!源氏、と言えなくなって来たのですが、
今年も細々ながら、何かしら源氏物語につながっていきたいと思っています。


という所で、
たまたま大塚ひかりさんの源氏物語(若菜~)を近くの本屋さんで発見!
お正月のお年玉のつもりで2冊を買いました。


まだ最後まではゆっくり読めませんが、
所々、補足のような解説があり、そちらの方もとても面白く感じました。


若菜からの巻は紫の上派にとっては、とてもつらい場面が続きます。
原文でも、こんな悲しい言葉が多かったのかと思いましたが、
朱雀院の女三宮に対する親心もよくわかり、補足も読みながら
やはりこういう年代になってからの方が、よく理解できるように思います。


この年になって、次第に紫式部の心が少しわかるようになったようにも思いますが、
昔に宝塚歌劇でみたパンドラの箱のように、
せめて希望だけは忘れないでいたいと思います。それと、愛も忘れたくないですね。


昨日より今日がなお美しい紫の上にあやかりたいものですが、
その胸中を思うに、色々と複雑になります。
しかし、若菜は秀作でそこが良いという人もいますが、
こんな悲しい紫の上の言葉や和歌が散りばめられているなんて。。


藤壺もそうであったと同様に、玉鬘も晩年は嘆きます。
人生は難しい~・・などと考えてしまうのは、
私の源氏物語が嫌いな所でしょうか(笑)
悲哀があるからこそ、
かえってそこが良くて1000年以上も生き残っているのかもしれませんが。


彰子も定子もそれぞれどうだったのでしょう。
若菜以後の設定は、まるで定子が紫の上で彰子が女三宮のような立場です。


しかし、これから出てくる頭中将の、はかなくも美しい青春像を楽しみたいと思います。
大塚ひかりさんはどう解釈されていくのでしょう。


皆様にとりまして、今年も良いお年でありますように~