レンプクソウの芽出し。レンプクソウ科レンプクソウ属。
地下茎をツルのように伸ばし、その先が偶々フクジュソウにつながっていたというので「連福草」と名付けられたという。
根出葉は2回3出複葉(小葉は羽状に中裂)とされているが、この株は羽状複葉(小葉は3出複葉)に見える。
レンプクソウの茎葉と蕾。
茎には3出複葉が対生し、頂部に花序1個をつける。
1科1属1種のユニークな存在。学名(種名)の「モスカテルリナ」は「ジャコウの香り」の意味だと言うが、日本産のものは不快な匂いと言われる。日本人と欧米人とでは香りに関する好みが違っているからだろう。日本人の好むマツタケのの香りも彼等には「軍人の靴下の匂い」になってしまうという。
レンプクソウの花。
茎の頂部にサイコロ状の花床があって、茎につく面以外の5面に5個の花がつく。
頂部の1個は花冠が4裂の4数性の花がつき、側部の4個は花冠が5裂の5数性の花、2種類の花がつく。5個の花がつくので、「五輪花」の別名がある。