井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

手稲ひだまり公園の春・エゾエンゴサク1

2018年04月20日 | 日記


エゾエンゴサクの芽出し。ケシ科キケマン属。
カタクリの芽出しは蕾を葉が縦に包むようにしてストレートに伸び出す。
エゾエンゴサクの芽出し、葉が蕾を包むところは同じだが、首を曲げる形で現われる。



エゾエンゴサクの花。
エゾエンゴサクはフクジュソウ、カタクリと並ぶ北海道を代表する春植物。
春植物は英語では「スプリング・エフェメラル」、「春の妖精」などという洒落た訳語もあるが、直訳すれば「春の短命植物」、雪融けと共に芽を出し、即開花し結実し、2カ月ほどの短期間に1年分の仕事をやりきってしまうという植物群のこと。



エゾエンゴサクの花序。
1~2回3出複葉を互生させ、茎頂部に総状花序をつける。
自家受粉を回避するため「自家不和合性」を持つ花は少なくないが、エゾエンゴサクのそれは徹底している。同じ花序の別の花のことを「隣花(りんか)」というが、隣花の花粉でも受粉・結実しない徹底ぶりで「真性他殖型」と言われる。
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