井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・ノブドウ1

2021年04月01日 | 日記

ノブドウの群落。ブドウ科ノブドウ属。

山野の日当たり所良い所に生えるつる植物。多年草と紹介する図鑑もあるが、「半ば木性のつる植物」と紹介するものや、木本とも草本とも触れないものもある。要するに、木本と草本の中間的な存在ということ。地上部の殆どが枯れ死する草本的性質と下部組織が木化する木本的性質とを併せ持つ。

ノブドウの芽吹き。

木本と草本とを見分けるポイントとして、冬芽の位置がある。地上に冬芽をもつものが木本で、地表や地下に冬芽をもつのが草本、この点からすればノブドウも木本ということになる。

ノブドウの冬芽は葉痕に隠れて見えず、「隠芽」と呼ばれる。

ヤマブドウの枝はかなり太くなり、樹皮が縦に裂けるが、ノブドウの枝は太くはならず、縦に裂けることもない。

ノブドウの葉とヤマブドウの葉。

ノブドウの葉はヤマブドウより小さく、切れ込みはより深い。

ヤマブドウの葉の裏にはこも毛が密生して白っぽくなるが、ノブドウの葉裏は無毛で緑色。

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