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黙示録19章

2021年09月23日 07時04分21秒 | ヨハネの黙示録
ヨハネの黙示録19章 子羊の勝利
1.確認された神の真実さ(19:1-5)
17章では、大淫婦が登場しました。それは古代ローマ帝国、あるいはバビロンのような、欲望を解放する大都市の象徴でした。18章では、その大淫婦が、神の裁きによって滅ぼされることが語られました。実際18章の後半は、大都市に神の裁きがもたらされたことによる、都市の経済活動の破綻と混乱が描かれています。こうして19章では、この世においては、まことに正しいことをなさる神がおられることが語られていきます。
2.天上の礼拝
そこで6節からは、再び天上の礼拝の光景が描かれます。これまで神を礼拝する光景は何度か出てきました。最初に4章。そこでは、24人の長老たちが与えられた勝利の冠を投げ出して礼拝をしていました。そして次に7章、そこでは24人の長老たちに代表される、天に召されたキリスト者の礼拝がささげられています。つまり礼拝に集っているのは、あらゆる国民、部族、民族、言語からの数えきれない者たちであり、信仰の戦いを戦い抜いた者たちです。続く本編の中では、礼拝の場面が二回取り上げられています。まず11章、迫害の苦しみを通って天に迎えられた殉教者たちは、礼拝の中で自分たちが豊かに報われていることを告白するのです。また14章、そこでは、童貞の者、つまり、霊的な意味で汚れなきキリスト者が礼拝に参加しています。となると、本編には、天で礼拝する二つのキリスト者の姿が描かれているのでしょう。一つは迫害の中で信仰の戦いを戦い抜いたキリスト者、もう一つは、この17-18章に詳しく描かれた、享楽と世俗化の世界に影響されることなく神の聖さに生きたキリスト者です。というわけで、この19章は、14章を詳しく描いたもの、と言うことができるでしょう。
注目すべきは、霊的な意味で操を立てたキリスト者が、天において花嫁として迎えられている、祝福を描いているところです。音楽家のバッハは、旧約聖書の雅歌を素材として、カンタータBWV140番、「目覚めよ、とわれらに声がよびかける」を作曲しました。それは、旧約聖書にある恋愛詩、雅歌に、この19章に描かれた終末的な婚宴のビジョンを重ねて作った曲でした。しかし実際には、それよりも早く、フィリップ・ニコライという人がそのビジョンのもとにコラールを作曲しています。彼は、ペストが猛威を振るった脅威の時代に、強い終末意識に囚われていました。そして、聖書を読みながら、天における復活の希望に慰められて、神の御国で開かれる祝賀をイメージしてコラールを作曲したのです。バッハはそれを下敷きにして自身のカンタータを作曲したと言われています。けれども、バッハの作曲の意義は、旧約聖書の恋愛詩、雅歌を終末的な視点から解釈し、偶像礼拝に陥らず、霊的な純潔を保ったキリスト者が、キリストの花嫁として天に迎えられる婚宴の賛歌としたことです。19章が描いているのは、まさにその祝婚の素晴らしさに信仰者一人一人が招かれているということでしょう。
3.子羊の勝利(19:11-21)
 11節からは王と天の軍勢による勝利が描かれます。12節「多くの王冠」は、ギリシャ語でディアディマ、勝利の冠ではなく、王の冠を意味します。いわゆる主権が神にあることを示しています。「名が書かれていた」つまり名前をつけることも支配権を意味しています(創世記2:19)。13節、「 その方は血に染まった衣を着ていて、その名は「神のことば」と呼ばれた。」とあります。ヨハネの福音書でも、イエスは神のことばと表現されています(1:1)。また、イエスご自身裁きのために来たと語ります(9:39)。
 17節、「中天を飛んでいる」は、共同訳では、「空高くを飛んでいる」となっています。すべてを見通すことができる、ということでしょう。主権を持った神が、その鳥に命じられたことは、徹底した裁きです。先にハルマゲドン、戦いへの招集の場面がありました(16:16)。その後の戦闘の記録がここに描かれていると言うべきでしょう。ただ詳しい説明はありません。大切なポイントは、神の力によって悪の勢力が一掃される、と繰り返し述べられていることです。主権を持った神の子羊によってすべての帳尻が合わされる、正義が成し遂げられる日は近いということです。では今日もよき一日となるように祈ります。

<クイズコーナー>
最初に昨日のクイズです。「黙示録を書いたヨハネは、他にどんな書を新約聖書に残していますか?」答えはヨハネの福音書、そして三つの手紙です。では、今日の聖書クイズを一つ。新約聖書は、福音書、歴史書、書簡からなっていますが、全部で併せて何巻の書物でしょうか。答えはまた明日、今日もよき一日となるように祈ります。

<天草さんのフォローアップ>          
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