ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

もう一回、クリスチャン・ボルタンスキー

2019-04-30 21:18:26 | 美術鑑賞
 先週に2回目のクリスチャン・ボルタンスキーへ行く。前回の感想はこちら前回、見落としたりしたところをじっくり見たりすると、感想がまた違ってくる。

クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime

●黄昏 会期中電球が毎日二つずつ消えるということで見たかったのだ。前回2月11日に行った時は

今回4月24日に行った時は

比べて見ると大分電球が消えてきたかな。端っこから消えているよう。

●咳をする男 血を吐きながら苦しそうに咳をする男性の映像。延々と映像が続くのかと思ったが、案外短かった。ヘッドホンで咳やうめき声を聞くとリアル。

●合間に 紐で作られたスクリーンにボルタンスキーの7歳から65歳までのイメージが投影される。イメージなのであまり違いがわからなかった。通路にスクリーンが吊り下げられているため、顔の映っている縄のれんから人がニュッと現れるのがおもしろい。

●発言する コートを着た人型(彼岸の番人)に近づくと声がする。「ねえ、あっという間だった?」「教えて。死ってどんなもの?」「聞かせて。一瞬だった?」と死について問いかけてくる。顔がないため、不思議な感じ。

●死んだスイス人の資料 金属製の箱で壁が作られている。缶にはそれぞれ死亡通知欄から切り取ったスイス人の写真が貼られている。膨大な数の缶に一つずつ写真。その数だけ、違った人生があったのだと思う。楽しいことも悲しいこともあった人生が箱の中に詰まっている。

●ミステリオス 南米のパタゴニアで撮影された三つの映像。鯨とのコミュニケーションを取ることを目指したもの。音は鯨の鳴き声だろうか。時々鳥が飛ぶ。陽が差し、オブジェの影ができる。島にいる鳥が少し動く。オブジェが風で移動する。空の表情が変わる。不思議な空間にいる。

まだ見ていない人はぜひ見て下さい!よかったです。
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