ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『DRY』『教養としてのミイラ図鑑』

2019-12-01 10:05:17 | 
 「関ジャム」の「この歌の“この一行がスゴイ!!”」おもしろかった。THE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」の「ドブネズミみたいに美しくなりたい」とかは、「ドブネズミ=美しい」という図式が衝撃的だった記憶が私もある。ドブネズミって美しいか!?って。 古田新太セレクションはすごかったな。面影ラッキーホール、知らなかった。映画みたいな歌詞がすごい。
 ちなみに私ならばユーミンの「海を見ていた午後」の「ソーダ水の中を貨物船がとおる」かなあ。視点がすごい。思いつかない。

 「関ジャム」の「椎名林檎特集」は、感動して、アルバムを買うことにした。今日、取りに行く。楽しみ。

『DRY』 原田ひ香 光文社
 北沢藍は職場の上司と不倫して、二人の子供を置いて家を出た。十年ぶりに実家に戻ると、男にだらしない母と、お金にがめつい祖母がうら寂しく暮らしていた。隣に住む幼馴染の馬場美代子は家族を見送り、今は祖父をひとりで看ている。介護に尽くす彼女は、孝行娘とあがめられているが、介護が終わったその先はどうやって生きていくのだろうか。実は、彼女の暮らす家には、世間を震撼させるおぞましい秘密が隠されていた。
 薄気味悪さやうらぶれた感がなんともいえない不気味さをかもしだしている。自分たちはきれいな生活をして、生活困窮者に辛い仕事を押し付け、見ないふりをしているような。藍の不倫相手の「関わったら君の階層に堕ちる」という言葉がまさに表していると思う。流されていく様子に目が離せなくて、一気読み。おもしろかった。よくよく考えるとさまざまな問題を考えさせられて、深い。

『教養としてのミイラ図鑑 世界一奇妙な「永遠命」』 ミイラ学プロジェクト編集 KKベストセラーズ
 守り神、即身仏、骨董品、見世物、万能薬…果てはミイラ売りまでミイラの運命でたどる「人類史」と現代に甦る「死生観」とは。
 カラー写真が満載。怖いもの見たさで見てしまう。気候でミイラになったもの、ミイラにすべくミイラにしたものとミイラになる方法も各地で違う。来世のためにミイラにする、人々を幸せにするためにミイラになる(日本の即身仏とか)と目的もさまざま。ミイラによって昔の生活や死因が解明され、ミイラの生前を想像するのもおもしろい。
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ウィーン・モダン」 | トップ | ステンドグラスのクリスマス... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事