ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『老いる意味』『死亡告示』

2022-08-24 15:28:45 | 
『老いる意味 うつ、勇気、夢』 森村誠一 中央公論新社
 老後は勇気をなくして乗り切れない。今までの人生の経験を凝縮して明日に立ち向かう。老後は良いことばかりではない、思わぬ病気もする。老人性鬱病を告白し克服した作家の壮絶な闘い。老後の生き方の意味を提言する。
 前半は、作家の老人性鬱や認知症との壮絶な戦い。医師へのすがるような思いを書いた手紙や言葉を忘れないようにするために様々な言葉を書き留めたチラシの裏を見ると心がしめつけられた。
 後半は、老後を生き生きと過ごすための提言。まあ、よくある言葉だが。「人生とは天気。台風に見舞われても必ず台風は通り過ぎる」「人生で連戦連勝はありえない。人生に休息があってもよい」「老後は人生の決算期。量より質」「未来を恐れず現在を楽しむ」「自分で考え選択することを放棄しない」等の言葉が心に残った。
 又、森村氏は写真で俳句を提言している。夏井先生の写真de俳句をしている私は、老後を生き生きと過ごせるかな?

『死亡告示 トラブルインマインドⅡ』 ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳 文藝春秋
 ファンだった作家の死に納得いかない、犯罪小説好きの刑事。「人間を悪に走らせる超常存在」と戦う心理カウンセラー。思わぬ難敵にぶち当たった尋問のプロフェッショナル軍団。一見事件性のない心中事件に挑む、内勤のオタクな「数学刑事」と無頼派剛腕刑事の凸凹コンビ。一癖も二癖もあるキャラクターたちが意外すぎる結末へ走り抜ける。人騒がせ(トラブル・イン・マインド)な連中の企みに翻弄されること必至の短編集。
 私は「永遠」がおもしろかった。相変わらず、残りページを見ながら、この逮捕は間違いだとか、まだ一波乱あるはずとか思ってしまった。
 ジェフリー・ディーヴァーに はずれなしである。
 
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