ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

「遠い場所/近い場所」

2022-07-06 23:19:19 | 美術鑑賞
遠い場所/近い場所」 2022.6.25-8.7 国立国際美術館
休館日/月曜日(7/18は開館し7/19が休館) 開館時間/10:00~17:00(金土曜日は、20:00まで)

石川竜一「絶景のポリフォニー」 生々しいというか、「これを見る勇気があるんか?オラ」と言われているような写真の連続
 コロナ禍による行動や移動の制限によって、近視眼的になりがちな私たちの視野を豊かに広げてくれるような、多彩な作品を紹介。とくに東欧からロシアに関連する作家、また新収蔵を中心とした沖縄出身の作家の作品を

●竹川宣彰「迷信の地球儀」 大きな地図を紙風船の展開図のように切り抜く。すると地図は茨のように。切り抜いた展開図を球体に仕上げて地球儀にぶら下げる。二つの作品が出来上がる
●イリヤ・カバコフ「自分をよくする方法/翼」 拘束具のようなものに翼がついている。翼だから自由なようで拘束されて自由ではない感じ
●ミロスワフ・バウカ「51x4,85x43x49」 電気コードで天井からぶら下がる椅子。椅子の座面には、おまるのような穴が開いている。拷問具?
●ボリス・ミハイロフ「私が恐れるのは私の敵には顔がないことだ!」 写真の顔や目の部分がひっかき傷で消されている。人がモノに見えてくる。
●ボリス・ミハイロフ「無題」 男は、チェリーの入った袋を抱えながら、チェリーを食べる。手も口の周りもチェリーの汁で赤い。まるで血のようだ。
●山崎知佳子「あなたの声は私の喉を通った」 戦争のことをフィルムで若い女性が話すが、声は年老いた男の人。やがて、女性の顔に老人の顔がダブって見えてくる。沖縄の悲劇を忘れるなと言っているかのよう。
●カリン・ザンダー「郵送された絵画」 郵送するために作品にベタベタと送り状やら行き先シールやらが貼ってある。それこみが作品。
●北辻良央「オリーブ・ガーデン」 精巧な金属でできたオリーブの葉や実。しかし、幹が鉄パイプだったりする。オリーブの木にあるものは鳥小屋、あるものはベッドのスプリング、あるものは土の顔の部分やホーン。不思議。
●ミヤギフトシ「The Ocean View Resort」 英語で話してあり、字幕が日本語。終戦時前後に島に駐留している日本兵が、疑心暗鬼になって地元民をスパイとして処刑するとか なんとか。家に帰って調べて「久米島事件」のこと?そんなことがあったなんて知らなかった。本来は地元民を守るはずの日本兵のほうが米兵より怖いなんて。収容所でなんの音楽を聴いているのかと聞くと米兵が「ここの音楽が好きだから(後で教える)」と待たせたエピソードがいい。



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