おしゃべりな庭、静かな庭

「今日はどんな日?」  季節や日々の暮らしの中で・・・

最近のお気に入りの本~日高敏隆と大野八生

2010-02-11 23:42:44 | 心の風景
昨日、一昨日は静岡県は、春のような陽気でした。
最低気温が9度、最高気温が17度と暖か過ぎて、暖房要らず。
部屋の中では、薄手のトレーナー1枚で大丈夫でした。
昼間は、まあまあな天気なんですが、夜は雨の日が続きました。
庭の地植えの苗や球根の芽が、ぐんぐん伸びるのが、目に見えて分かります。

今日お天気が良ければ、お休みを利用して庭仕事・・・なんて思ってましたが、
残念、今日は朝から雨でした。

さて、雨の日のお楽しみ、読書について・・・
本と私、というと大げさですが、小さなころから本は大好きだし、
目がどんどん悪くなっても、本を読むのは、
生活の一部、体の一部みたいな感じで止められません。
なので、ブログには、本の話題はあえて載せずにきました。
あまりに、素な自分というか、生の自分がさらけ出されるのが、
本棚の本なので・・・う~ん恥ずかしいじゃないですか

でも、今日ご紹介する本は、私のブログを訪ねてくださる
自然や、生き物、虫、鳥、草木花好きな方々に
あまりに最適そうな本なので、載せてみました。
          
写真が小さめですみません。
日高敏隆さんの、エッセイ文庫本4冊です。
『春の数え方』、『人間はどこまで動物か』
『ネコはどうしてわがままか』、『セミたちと温暖化』
タイトルだけ読んでも、興味がわいてきませんか?

日高先生は、残念なことに昨年お亡くなりになりました。
日本で初めて動物行動学という研究分野を、打ち立てた高名な学者さんなのですが、
エッセイの達人でもありました。

自然の風景や、そこに息づく生命に対して、難しいことを平易に書いてくださっているので、読むたびに色々な刺激を受けます。
すべての動物や虫の行動には、意味と目的があること。
ふだんから、自分で疑問に思っていた自然や植物や動物の謎が、
一つ一つ解けて行きます。

作家の椎名誠さんも、日高先生の一連の著作を
「なんという上品で綺麗な本なのだろう」と絶賛しています。
もし、書店で見かけたら、ぱらぱらと目次のタイトルをめくってみてください。新潮文庫に入っています。

この本がお気に入りな、もう一つの理由は、カバー装画、挿絵が、
私の大好きな、大野八生(おおの やよい)さんだということ
彼女は、イラストレーターというより、花屋や、造園の仕事を経て、
植物の仕事に長年かかわって来た人にしか描けない暖かな絵や言葉が好評な方です。
                   
                   彼女のエッセイ『夏のクリスマスローズ』も載せちゃいます。
                   ガーデニング雑誌『BISES』に連載中の絵と文によるエッセイです。
                   この本の中身も、ミツマタ、パチンコ店のバラ、イイギリ、捨てイチゴ、などなど、かなりユニークです。
                   どちらの本も、眠りに入る前に読むのが気に入ってます。
                   読み終わるのが惜しいので、少しずつ大事に読みたい本なのです


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
動物大好き (まこと)
2010-02-12 15:05:12
日高さんは大好きでした。よく読みました。優しい人柄が文章に見えますね。なにか、読んでいてホッとする気持ちが嬉しかった。
MM
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まことさんへ (はっぱ)
2010-02-12 22:39:25
コメントありがとうございます。

私は、最近読みだしたのですが、まことさんは、前から愛読書だったんですね。

先日、新聞の新刊欄に、
『世界を、こんなふうに見てごらん』
という、日高さんの本が載ってました。
遺稿集なのでしょうか?集英社から出たみたいです。

私も読んでいて、より動物や自然が好きになる本だな~と、癒されています。

父が昆虫学者なので、私の原点ともいえる幼少時代には、いつも花の品種改良の専門家や、蝶を追いかけてヒマラヤまで出掛けてしまう虫キチがたくさんいて、
おもしろおかしくいろんな話をしてもらったので。
ハチの幼虫を食べる会とかありました

ここまで書いて、MMさんが、昔我が家の子供たちが造形教室でお世話になった方では?・・・と思い当りました。

当たってますか?
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残念!期待に添えなくて (まこと)
2010-02-13 00:05:00
日高さんの本は30数年前に出会いました。そこから動物行動学に関心を持ちました。家が狭いので、これまでに千冊程度の本を処分しましたが、日高さんの10冊ほどはまだ手元にあります。2008年に「日高敏隆選集」全8巻がランダムハウス講談社から発行されています。もう探究心がなくなり、8巻だけ読みました。書斎に籠るのが夢でしたが・・。処分したりして、見えなくなった本が、今頃懐かしくなったり、申し訳なくなったり。
ところで、造形教室は、はずれです。それは私の影武者かもしれません。なぜなら、絵画のほうへの夢を持っていましたが、母達の許しが無く苦しみながら断念したのです。
それでは、また・・。MM
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Unknown (わさび)
2010-02-13 17:44:45
本の話題もいいモンです。
ナカナカきれいな写真の本ですネエ
こんど本屋で見てみましょう
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活字はちょっと・・・ (ウサギ)
2010-02-13 18:08:08
寒いですね! 箱根や丹沢は雪のようです。

私は活字は本と(いえ、ホント)苦手で・・・
暇があると針と糸で何か作っている方が好きです。なので、申し訳ない・・・本の話題にはついて行けず・・・です。
この頃子供が本を読まないので、学校では「朝読書」の時間なんてのがあるのですよ。ウチは年に2回ほど、たった1週間ですが朝20分ほど職員も一緒に本を読みます。生徒はホントに静かに読みます。そのせいかこの頃休み時間に本を読んでいる生徒が増えたような気がします。
語学を教えていると、日本語も含めて生徒の表現力のなさ(語彙力も)を痛感するのですが、読書が足りないのも原因かもね。
ちなみに今日は別宅で、仕上がるとそれなりの大作になるキルトのパーツを一枚仕上げてきました。別宅は私の「隠れ家」でアトリエもあるのですよ。
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残念ではありません (はっぱ)
2010-02-15 01:46:03
まことさんへ

すみません、失礼な勘違いでした。
ブログを始めたことを、今年の年賀状で
友人や昔馴染みの懐かしい人たちにお知らせしたので、皆さんのペンネームから誰なのか類推する癖がついてしまって・・・

でも本好きのMMさんに、日高さんの本について、いろいろお聞きできて、新しい出会い、嬉しく思います。
本への思い入れは、年々生き物のように変化しますね。
私も引っ越しの度に、随分たくさんの本を処分してきました。
最近は、コレクターではなく、今の自分が求める本を読む・・ですかね~。
とても乱読ですが。
大事な本も、知らないうちに本好きの娘が、東京のアパートに運んでいたり

そうそう、ニュースがあります
昨日、施設にいる父の所に、バレンタインのチョコまんじゅう(笑い)を届けたときに、たまたま日高さんの話になりました。
そしたら、前のコメントで書いた虫キチ(当時父の部下、ヒマラヤではなくボルネオだと父に訂正されました。)さんの、東京農工大時代の師匠が、日高先生で、そのご縁で、当時父の勤めていた園芸試験場興津支場に、学生さんを連れて、昆虫採集や虫の行動観察にいらしたそうです。
びっくりですね~!!
わが父が、日高先生とお会いしていたとは・・・やっぱり専門家の道は、色々入り組んで、繋がっているんですね。

長くなりましたが、また本のお話楽しみです。
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わさびさんへ (はっぱ)
2010-02-15 01:52:24
そうなんです、とても素敵な本なのです。

わさびさんは、やはり『ネコはどうしてわがままか』から読んで、チャタさんについて洞察を深めてください。

季節がら、『春の数えかた』も、お薦めです。

また本のネタもアップしてみますね
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ウサさんへ (はっぱ)
2010-02-15 02:04:04
ウサギさんが、本が苦手ってほんとですか?
毎日英語の教材研究などで、目がお疲れなのもあるかしら?

日高さんの本は、心にスーッと入ってきますから、よかったら生徒さんとの朝読書の時間にパラパラ好きなとこ、めくってみたらいかが。

別宅でのキルト作り、いいですね。
最近、和綴じの手製本を針と糸でやろうとして、老眼が進んでいるのに愕然としてしまいました
ウサさんは、手元の細かい作業大丈夫?
肩こりとかは?・・・なんて、私の老化をたくさん打ち明けてしまった

では、おやすみなさい
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勉強不足 (あんず)
2010-02-16 15:24:19
日高先生、存じ上げませんでしたが私は是非読まねばと思いました。。
大野さんの挿絵は女性ならではの柔らかく優しい色づかい素敵ですね・・・
家庭の主婦は雑用に追われ、読書の時間もままならずですが、私は最近五木寛之さんを愛読しております。。
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あんずさんへ (はっぱ)
2010-02-17 01:34:39
あんずさんの大好きな、鳥達や猫の話などなど、どれもとても短いので手軽に読めて、今までの素朴な何故が分かる、物知りになれる本です。

なにより回りの自然や世界への目射しが、とても上品で優しい紳士な方です。
あんずさんにぴったし

五木寛之さんも長生きなさって、何だか本のタイトルが、どんどん深遠で人生の指標になる極みに達してらっしゃる。
私も最近読んでないのですが、また読んでみますね。
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