おしゃべりな庭、静かな庭

「今日はどんな日?」  季節や日々の暮らしの中で・・・

今年の桜  ~その2  そして、ジューンベリー

2011-04-25 19:47:15 | お出かけ

モンキチョウが飛んで、モンシロチョウを見かける。

蜜蜂の羽音や、ハナアブの姿、今日は、ぶんぶん丸ことクマンバチもやって来たよ。

喧嘩するスズメが、私の頭上をけたたましく過ぎ去る。

お天気の良い日は、カナヘビ君が、日向ぼっこを始めている。

いつも通りの春ですね。

 

さて、昨日の桜便りの続きです。

どこを運転していても桜だらけ。

日本人は、こよなく桜を愛し、ちょっと調子に乗って植えすぎかも・・・なんて思えるほどです。

赤信号で、うまくシャッターチャンスが合えば、よい写真が撮れるので、この時期助手席には、いつもデジカメ

4月11日、買い物の途中で、川沿いの公園が、あまりにきれいで、ちょっと立ち寄ってみました。

ここは、川べりに広がる水辺の公園で、バーベキューを楽しんだり、お年寄りがゲートボールを楽しんだりしていました。

昼時なので、ランチやお昼寝の方もたくさんで、のどかです。

    

桜の花は、少し白っぽくなってきて、まさに満開。

小鳥ものんびり散歩中。

水辺の東を流れる川の向こう側にも桜並木。

川沿いの道を走ると、いつも向こう岸の桜に想いを馳せて、うっとりしてしまいます。

近くの桜もいいけれど、遠くの桜は、春霞のようで、白昼夢?!のようです。

 

    

我が家の東側の緑地帯の桜並木、今年は、寒の戻りが多く、開花してから雨も少なかったので、

3月終わりに開花して、4月の20日近くまで楽しませてもらいました。

暖かな静岡県では、とても珍しいことです。

子供たちの入学式には、もう桜が散ってしまうこともあるぐらいですから

おかげで桜の花の写真のトレーニングし過ぎみたいに、毎日写真を撮っていました。

例年さくらを撮るのですが、ブログを始めてから桜をより観察するようになりました。

 

 

桜の写真は、光の加減や、空とのコントラストで、いろいろ変化することが分かって来ました。

人の心を映した詩歌も多いように、お天気や、朝昼晩の時間帯で、様々な表情を見せてくれるのが、

たくさんの人を惹きつけて止まないのでしょうね。

上の三枚は、空とのコントラストや、桜の花のしだれ方が気に入っていますが、いかがでしょうか?


        

だんだん散って、

花吹雪の日が合って、手前のひとひらが、やっと写りこみました。

桜が終わって、今は、ちび桜の背後の広葉樹の新緑が、腕を広げています。

桜と前後して咲いた、ジューンベリーも、一緒にアップしますね。

    

今年は、背が伸びて、秋に下の畑の日辺りを考慮してかなりばっさり剪定しました。

真っ白の花が、青空に映えています。

下に植えたスナップエンドウと、共存しています。

のっぽになって、下枝を払ったので、赤い実の収穫のとき、三脚から落ちないように気をつけます。

 

追伸

今日は、元キャンディーズの田中好子さんの告別式でした。

スーちゃんを送る、ランちゃんや、ミキちゃんの言葉はすばらしかった。

そして、残されたご主人のカットのサインで始まった彼女の声のメッセージは、

ほんとうに真心のこもった美しい言葉に満ちていて、涙が止まりませんでした。

最後の時に、少しでも周りの人たち、家族に、こんな言葉を残せる生き方を、私もしたいな・・・

と、強く思った日でした。    



 

 

 

      



今年の桜  ~その1

2011-04-25 00:48:09 | お出かけ

大震災から一ヶ月半、東北にも桜が咲きだし、子供たちの学校も始まりました。

まだまだ地震、津波、そして原発の放射能汚染と、解決しなければならない問題は山積みですが、

春の訪れに、人々の心の絆や、復興へのたくましい志、希望の光が少しずつ感じられる気がします。

我が家の東側のちび桜も、3月末に咲きだしました。

昨年、緑地帯の市の剪定が、あまりに大雑把で、より小さくなってしまいましたが、何とか無事です。

今年は寒さに逆戻りの日も多くて、ここに引っ越してきて6年間で一番ゆっくりゆっくり桜が咲き続けてくれました。

何だかいつもの年とは違う天変地異を、桜も感じ取っているのでしょうか?

不思議なことの多い春です。

 

こうやって4月を振り返ると、震災の様々なショックから立ち直ろうと、やたらと桜の花見に出掛けていました。

       

まず、4月9日に、我が家の北にある開拓農家の庭先桜を見に行きました。

ここは、三方が原台地への開拓農家が、自分の敷地の道路側の角に一斉に桜を植えている地区です。

例年は、花提灯が飾られ、桜祭りが行われます。

今年は、自粛で提灯もなく、少しさみしいさくら通りでした。

もちろん自発的に花見バーベキューをやっている陽気な仲間にも遭遇。

何故か一緒に記念写真に収まりました。(笑い)

やはり、花見とお酒は、日本人の心のふるさと・・・

  

夕暮れ時に到着したので、小川と暮れかかる夕日、水辺にしだれる桜の一枝が美しいです。


  

桜は、美しいけど虫達にとっても魅力的な美味しい樹なので、毛虫とか管理が大変です。

ここの地区のように、庭の垣根の中に桜というのは、春以外は大変だと思います。

荒れ果てて、今は後継者のいない農家の桜は、かなり野生化していて、それもまた美しいのです。

 

菜の花が根元付近に咲いてる場所が合って、そこは皆さんの家族写真スポットになってました。

    

椿の花や、桃色の大きなモクレンも咲いていました。


その後、少し足を延ばして、子供たちが小さい頃よく出かけた都田総合公園まで。

ここは、広々とした、芝生のそり滑りがあって、子供達大興奮の場所でした。

夕日で、柔らかな色合いの写真に撮れました。

山の木々が、芽吹きだして私の大好きな色づき方を始めていました。

上の写真の右手には、吊り橋があります。

  

公園に住むネコにも出会いました。

ふふふ、めっちゃ無愛想で可愛かったです。

父の暮らす施設の帰りからの、花見だったので、あっという間に日が暮れてきました。

次回に桜便り、続きます




 




「雨ニモマケズ」は、恩師の教え

2011-04-12 15:30:03 | 心の風景

昨日、今日と、大きな余震がずっと続いています。

せっかく復興に向けて動き出した、希望が挫けませんように。

大地が静まることを、ただただ祈っています。

               

 

岩手で生まれ育った詩人で、童話作家の宮沢賢治の「雨ニモマケズ」が、

大震災の惨禍に打ちひしがれる人達へのメッセージとして、国内や海外に広がっているという。

ネット動画、「kizuna311」で、俳優の渡辺謙さんも、静かに朗読しているのを聞いた。

中学時代の恩師が、思春期の生意気盛りの私たちに、半ば強制的に暗唱させた詩だった。

久しぶりに、じっくり声に出してみた。

 

  雨ニモマケズ

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ

欲ハナク

決シテ瞋ラズ

イツモシヅカニワラッテヰル

一日ニ玄米四合ト

味噌ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ

ジブンヲカンジョウニ入レズニ

ヨクミキキシワカリ

ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ蔭ノ

小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ

東ニ病気ノコドモアレバ

行ッテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ

行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

南ニ死ニサウナ人アレバ

行ッテコハガラナクテモイイトイヒ

北ニケンクヮヤソショウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒドリノトキハナミダヲナガシ

サムサノナツハオロオロアルキ

ミンナニデクノボートヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニ

ワタシハナリタイ

 

中学時代の幼い私には、「賢治、立派過ぎだし、頑張り過ぎだよ~。」と思えた言葉が、

今、この時に静かに染みてきます。

この詩は、賢治が亡くなる2年前に、病床で、手帳に鉛筆でしたためたもの。

実は、ほんとの題名は、「十一月三日」なんですね。

3.11を逆からよんで11.3、何か運命的な絆を感じます。

私も、賢治ほどは出来ないけれど、

東に不安がる娘が居れば、支援物資を送り、

西に死と老いに苦しむ父あれば、行って大丈夫だと言い、

近くに就活に苦心する子あれば、諦めずに少しずつと励まし・・・

日々の暮らしの中で、サウイウモノニナレルように気持ちを強く持って、みんなで助け合っていきたい。

恩師は、不思議なバイタリティーに溢れた国語の先生でした。

一度社会人として苦労されて、教師になり、民話の再話をライフワークにされていました。

かなり若くして、賢治のように駆け抜けて、今はこの世にはいません。

今は亡き先生の教えが、今この時、強く心に響きます。

                 



日常を取り戻すために・・・

2011-04-05 17:18:09 | 心の風景

4月になりました。

ブログを3週間もお休みしてしまいました。

家族や父の状況の変化で、いつもにも増して慌ただしい年度末でした。

ただ、東日本大震災から、日、一日と様々な情報が入ってくるのだけれど、

そのどれもが、私たちの想像を超えたものばかりで、時は動くのに、心が止まってしまって、

私は、どんな言葉を発しても空しい様な、歯がゆいような、それでいて目の前の現実を、もくもくと片付ける日々でした。

我が家の3月のカレンダーです。

絵本作家のいわむらかずおさんの14ひきシリーズは、あまりに有名ですが・・・

「  おとうさん おかあさん

   おじいさん おばあさん

そして きょうだい 10ぴき。

      ぼくらは みんなで

       14ひき かぞく。」という書き出しで始まる絵本です。

東北地方は、今も三世代の大家族が、都市部より多かったと思います。

今回の震災は、朝夕の家族が一緒の時間でなく、昼間3時前という家族が学校や職場で活動する時間に起こりました。

離れ離れだったり、家族を助けに行こうとしての被災には、胸が潰れそうになります。

子を失った父母、親や、家族を失った子供、14ひきの家族と同じように、どの家族一人一人も、かけがえのない存在。

遺体すら見つからない過酷な状況ですが・・・

どうか心の平安や、日常の暮らしが、少しでも早く取り戻せますように。

     

我が家の庭でもいつもの年のように、華やかな花達が咲きだしていますが、ついつい小さな野の花に、目が行きます。

今年は、ムラサキケマンが、たくさん咲いています。

先日アップした背の低いタンポポも、北斗6☆のように、春の光の中、ピカピカ光っています。

   

斑入りのアオキの赤い花、アケビのころんとした花、こんなにも春でいっぱい。

ヒュウガミズキも満開です。

ミツマタの花も、白から黄色に変わって、青い空に映えています。

黄色い花は、元気がでますね。

何だか曇っていた目や心の底に、ぱ~っと光が差し込むみたいに。

花どころではないかもしれませんが、被災地の避難所の山間部にも、

遅い春が巡って来て、いつもの山野草や、花木に心和まされますように・・・

先ほどのニュースで、低濃度汚染水を、海へ放出、高濃度汚染水の放出を防ぐための、苦渋の選択と、告げていました。

原発のニュースを、見る度に、人間は、自分たちの手に負えないものを、造ったのですね・・・と思わずにはいられません。

現場の方たちが、命をかけて、必死に何とか道を探っています。

被災者を想い、節電や自粛、でも経済が回って行くために、平生に戻せることは戻し、戻れる人は戻る時。

どんな時でも、日は沈み、一日を終わりにしてくれる。

そして、目覚めるたびに、別の一日が始まる。

明日は少しだけ笑顔が増えると信じて、前を向いて。

月や、星、太陽、変わらないものを見つめて、あの愛おしく懐かしい日常を、取り戻していく。



    


今年の桜も咲きだしました。

桜の咲く季節を、これから迎えることが、救いとなりますように。